科学部
「アートスペース無可有の郷」にて桜を植樹しました
11月23日(日)、柴田町の「アートスペース無可有の郷」にて、本校オリジナル品種である玉夢桜の植樹を行いました。
午前8時30分より現地に集合し、土づくり・植え穴の形成・支柱の設置など、植樹に向けた準備を生徒主体で行いました。
10時からは地域の皆さま 8名をお迎えし、玉夢桜の特徴や、本校が研究開発した「桜色活力剤」について説明を行ったのち、参加者の皆さまと一緒に植樹を実施しました。
植樹中は、参加者と生徒との会話が弾み、「桜が咲く日が楽しみ」「地域の財産にしていきたい」といった温かい言葉が多く寄せられました。
植樹後には全員で記念撮影を行い、参加者の皆さまから感謝のお言葉もいただきました。
今回の活動は、生徒の探究と地域連携を両立させる取り組みであり、地域に長く愛される桜の景観づくりを目指しています。玉夢桜がこの地に根づき、満開の花を咲かせる日を楽しみにしています。
アートスペース無可有の郷にお立ち寄りの際には、ぜひ植樹した玉夢桜をご覧ください。
「Prosperity賞」副賞の懸垂幕が届きました
Future Session 2025 in 大阪・関西万博にて、最高賞「Prosperity賞」を受賞し、副賞として懸垂幕をいただくことができました。現在、生徒昇降口に掲出しておりますので、お立ち寄りの際はぜひご覧ください。
なお、本校が受賞した「Prosperity賞」については、各種ネットニュースやメディアでも取り上げられており、多くの方々から大きな反響をいただいております。
山本柚花 さんが「FFJ検定特級」最優秀賞を受賞しました
このたび、本校3年生の 山本柚花さん が、日本学校農業クラブ連盟(日連)が実施する 「FFJ検定」 において、最高位である 特級 に合格し、さらに全国でただ一人、最も優秀な成績を収めた生徒に授与される 「最優秀賞」 を受賞しました。宮城県での特級合格は6年ぶり、「最優秀賞」の受賞は観測史上初となる歴史的な快挙です。
FFJとは “Future Farmers of Japan” の略であり、全国の農業高校生が加盟する 日本学校農業クラブ連盟 のことを指します。全国の農業高校生(クラブ員)は、日々の学習や学校農業クラブ活動を通して「科学性」「社会性」「指導性」の3つの目標の達成を目指しています。その成果を客観的に評価する制度がFFJ検定です。検定には初級・中級・上級・特級の4段階があり、合格者には級位証と級位章(バッジ)が授与されます。なかでも最高位の特級は、全国約7万人のクラブ員の中で毎年わずか30名程度しか認定されない、非常に難易度の高い名誉ある資格です。その中で最も優れた生徒に贈られるのが「最優秀賞」であり、全国農業高校生の中でも頂点に立つ栄誉となります。
山本さんは、「桜プロジェクトチーム」のリーダーとして、酢酸とFe2+を活用した植物活力剤「桜色活力剤」の研究開発に取り組み、地域資源の桜を守りながら地域の復興と環境保全に貢献してきました。この研究は、「日本学校農業クラブ全国大会 プロジェクト発表Ⅲ類(資源活用・地域振興)」においても最優秀賞(文部科学大臣賞)を受賞しており、学習と実践の両面で高く評価されています。今回のFFJ検定特級最優秀賞は、山本さんがこれまで積み重ねてきた研究、発表、地域活動、そして後輩への指導やチームリーダーとしての姿勢が総合的に評価されたものです。「科学性」「社会性」「指導性」のすべてにおいて高く認められたことは、本校生徒の努力と探究心の結晶といえます。
なお、山本さんが作成した FFJ検定特級報告書 は、日本学校農業クラブ連盟の公式ホームページ にて公開されています。以下のリンクからご覧いただけます。
日本学校農業クラブ連盟 公式サイト(FFJ検定報告書ページ)
この受賞は、山本さん自身のたゆまぬ努力に加え、地域の皆様、大学や企業、行政機関など多くの方々のご支援とご協力の賜物です。心より感謝申し上げますとともに、本校は今後も「農を通じて地域の未来を育む」教育活動を推進し、生徒一人ひとりが地域や社会に貢献できる人材へと成長できるよう努めてまいります。
大阪・関西万博で研究発表を行い、「Prosperity賞」を受賞しました
Future Session 2025は、2024年度に全国各地で開催された「SDGs QUEST みらい甲子園」において最優秀賞を受賞した高校生チームが一堂に会し、2025年10月8日(水)、大阪・関西万博会場「サステナドーム」で発表を行う特別セッションです。全国で2,700を超える応募の中から選ばれた代表チームが、「Beyond 2030」をテーマに、地域に根ざした探究と行動から生まれた“未来を動かすアクションアイデア”を発信しました。この舞台に、本校生徒が南東北エリア代表として出場し、研究成果を発表するために、大阪・関西万博を訪れました。
3月15日に行われた、SDGsQUESTみらい甲子園最優秀賞受賞についてはこちら
本校の発表テーマは、「桜を通じた地域復興と環境保全」。東日本大震災後に始まった桜の植樹活動を基盤に、近年深刻化する高温障害への対応、そして地域資源を活かした持続可能なまちづくりの可能性を提案しました。全国の高校生がそれぞれの地域課題と向き合い、未来を語り合う姿が印象的な大会となりました。
発表を担当した生徒は、地元・宮城県柴田町(日本さくら名所100選)の桜が高温障害によって枯死の危機にある現状に強い危機感を抱き、自ら町役場を訪問し現状を訴えるなど、地域の未来を守るために主体的に行動してきた生徒です。生徒の「ふるさとの桜を守りたい」という強い思いが研究活動の原動力となり、今回の発表にもつながりました。大阪・関西万博という特別な舞台で全国の高校生と意見を交わし、自らの研究を発信した経験は、生徒にとって一生の財産となりました。
全ての発表が終了した後、審査の結果、最高賞である「Prosperity賞」を受賞しました。本賞は、地域資源を活かしながら経済・社会・環境の調和を目指す取組として特に優秀であったチームに贈られるものです。今回の受賞は、桜を通じて地域と未来をつなぐ本校の活動が全国的に高く評価された証です。
今後も本校では、桜を通じた環境保全と地域振興を柱に、地域と世界を結ぶ学びの実践を続けてまいります。
(追記)
会場となった大阪・関西万博の夢洲では、海風の影響を強く受ける地形とコンクリートで覆われた地表環境により、多くの樹木で塩害や高温障害が確認されました。生徒は発表の合間にも現地を歩き、樹木の状態を観察しながら写真に記録する姿が見られました。まさに、「万博会場でも研究の手を休めない」探究心あふれる一幕でした。
第48回全国育樹祭式典において本校の桜植樹活動が紹介されました
10月5日(土)、宮城県利府町のグランディ21(セキスイハイムスーパーアリーナ)にて開催された第48回全国育樹祭式典に、本校生徒が参加しました。
式典には、秋篠宮皇嗣同妃両殿下のご臨席のもと、全国から約4,000人が出席し、テーマである「次世代へ みどりのかけ橋 森づくり」のもと、未来へつなぐ森林づくりや環境保全の大切さを共有しました。
式典の中では、東日本大震災からの復興を象徴する取組として、本校の桜の植樹活動が大型スクリーンで紹介されました。津波被害を受けた地域で失われた桜を再び増やし、希望の花を咲かせてきた本校の歩みが映し出されました。組織培養によって増やした玉夢桜や被災地での植樹の様子などが登場し、生徒たちは自らの活動が全国に紹介されたことに深い感動を覚えました。
さらに、会場では本校が研究・育成したオリジナル品種「玉夢桜」を紹介するブックマーク(しおり)が全参加者に配布されました。このブックマークは、震災からの再生と未来への希望を象徴するものであり、多くの方々に本校の思いを届ける貴重な機会となりました。
今後も本校では、「桜を通じた環境保全と地域振興」をテーマに、地域の皆様と協力しながら、次世代へつなぐ森づくりの実現を目指して活動を続けてまいります。
全国育樹祭併催行事「育林交流集会」で本校生徒が司会を担当しました
10月4日、名取市文化会館で開催された「全国育樹祭育林交流集会」において、本校の生徒が司会やオープニングアクト、パネルディスカッションの一部を担当しました。
当日は、全国各地から林業関係者が集まり、「未来へつなぐ森林づくり」をテーマに意見交換や発表が行われました。生徒は、参加者約300人を前に、これまでの研究発表や地域活動で培った発信力を活かし、司会進行や意見発表を通じて会場運営に貢献しました。
また、当日の準備段階では、県職員、関係団体の皆様と同席して打合せを行い、会場運営の流れや進行内容を確認しました。大人に囲まれながらも自ら意見を述べ、真剣に議論する姿は、社会の一員として責任を持って行動する高校生の成長を感じさせるものでした。
スタッフの皆様の丁寧なご準備と温かなサポートにより、生徒たちは安心して役割を果たすことができました。ご支援をいただいた関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
本校では、今後も桜を通じた環境保全活動や地域振興に取り組み、次代の森林づくりに貢献してまいります。
JICA筑波で国際協力を体験 本校生徒が農の力で世界とつながる
2025年8月25日(月)、茨城県つくば市のJICA筑波において、全国12校35名の高校生が参加する「JICA筑波 農業高校生国際協力実体験プログラム」が開催されました。
本校からも2名の生徒が参加し、世界とつながる農業の力を実感しました。今回のテーマは「『農』の力で未来を拓く、世界への第一歩!」。同世代の仲間や、稲作を学ぶアフリカ出身の研修員、JICA職員・海外協力隊経験者との交流を通じて、世界の農業課題や国際協力の意義について理解を深めました。
午前中は、JICA筑波高橋所長による講話の後、グループで「私の学校のここがすごい!」「今の気持ち」を共有し、言葉を使わずに身振りで自己紹介を行う「サイレント自己紹介」が行われました。会場は笑顔と笑い声に包まれ、初対面同士でもすぐに打ち解けることができました。
続いて、アフリカ出身の研修員とのディスカッションが行われました。高校生たちは各国の国旗を掲げ、世界地図で国の位置を確認しながら自己紹介を行い、研修員からは自国の農業の特色や課題について紹介がありました。本校生徒も英語を交えて積極的に会話に挑戦し、通訳を介しながらも「伝える」「理解する」姿勢で交流を深めていました。
その後は、研修員たちが実験を行っている水田で「稲の収量サンプリング調査」に挑戦しました。1㎡の円を紐と棒で描き、その範囲の稲を刈り取って収量を調べる方法を実践。初めての体験に戸惑いながらも、研修員の動きを見て学び、次第に笑顔と会話が生まれていきました。国境を越えて「農」を通じて心が通じ合う貴重な時間となりました。
昼食交流会では、アフリカの米「NERICA」を使ったお弁当を味わいながら、JICA職員や海外協力隊経験者と語り合いました。高校生たちは、農業を専門とする人々がどのように国際協力に携わっているのか、現場でのやりがいや進路の可能性について多くの学びを得ました。
午後のキャリア座談会では、農業×国際協力の分野で活躍する4名の先輩が、自身の経験をもとに高校生の質問に答えました。高校生たちは真剣な眼差しで耳を傾け、海外で活躍する先輩たちの姿に将来の目標を重ねていました。
続いてのワークショップ「もしJICA海外協力隊になったら」では、参加者が架空の国「バナナ国・バナバナ市」に派遣される農業隊員として、現地の課題に対する活動計画をグループごとに考えました。与えられた要請シートやインタビュー資料をもとに、技術的な改善だけでなく、ジェンダーや家庭環境の観点からも課題を整理。各グループが創意工夫を凝らした活動計画を発表し、協力隊経験者やJICAスタッフから温かいフィードバックを受けました。
最後のふりかえりでは、「印象に残ったこと」「今後取り組みたいこと」を共有し、全員に修了証が授与されました。生徒たちからは「視野が広がった」「語学も農業ももっと学びたい」「国際協力に関心が高まった」など、前向きな感想が多く聞かれました。全国の仲間や研修員と過ごした一日は、生徒たちにとって忘れられない経験となりました。
また、昨年JICA筑波内に植樹した本校オリジナル品種「玉夢桜」も、桜色活力剤の効果もあって初夏の猛暑を乗り越え、大きく成長していました。
当日は、その成長を記念して玉夢桜のブックマーク(しおり)も参加者へ配布し、多くの方々が手に取り、本校の「復興と希望の桜」の活動に関心を寄せてくださいました。宮城県農業高校は、今後も「農×国際協力」をキーワードに、生徒の専門性と国際的視野を育む教育を推進してまいります。
本プログラムを企画・運営されたJICA筑波の皆さま、そして交流の機会をくださった講師・関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
高校生ボランティア・アワード2025にてANA賞を受賞しました
記念すべき第10回「高校生ボランティア・アワード2025」が、2025年8月23日(土)・24日(日)の2日間、東京都新宿区の新宿住友ビル三角広場で開催されました。全国から過去最多となる198団体がエントリーし、活動内容をまとめたポスターによる一次審査を経て、89団体がブース発表団体として選出されました。さらに、記念大会特別枠としてデジタル・サイネージによる発表35団体が加わり、全国から計124団体が集結しました。
本校もブース発表団体として選出されました。本校の発表内容は東日本大震災の被災地において「復興の象徴である桜」を植樹し、地域の再生と景観の回復を目指す内容です。加えて、気候変動による高温・乾燥への対策として、独自に開発した「桜色活力剤」を活用した耐性向上の研究にも取り組んでいます。
パネル発表では、本校のブースの前に多くの来場者が集まり、終始満員の状態が続きました。生徒たちは訪れた方々に対して熱心に説明を行い、質問にも丁寧に対応するなど、主体的な発表姿勢が高く評価されました。発表を通して全国の高校生や関係者との交流が生まれ、他校の多様な取組から新たな学びと刺激を得る貴重な機会となりました。
そして本大会において、本校の取組が高く評価され、ANA賞(全日本空輸株式会社 協賛)を受賞しました。震災復興と地域振興を両立し、持続可能な地域づくりを高校生が主体となって推進している点が特に評価されました。この受賞を励みに、今後も地域の皆様と協力しながら活動を継続してまいります。
公益財団法人 風に立つライオン基金 高校生ボランティア・アワード事務局および関係者のみなさま、この2日間このような場を与えてくださり、ありがとうございます。
震災の地に再び命を吹き込む~宮農生と地域が挑む海岸林の再生実験~
7月13日、仙台市若林区荒浜の海岸林にて、独自に開発した植物活性剤「桜色活力剤」の現地実証実験を実施しました。本実験は、東日本大震災により甚大な被害を受けた沿岸部において、広葉樹の生育回復と地域景観の再生を目指す取り組みの一環です。
▲ 桜色活力剤の開発経緯や効果について説明する生徒
今回の散水対象となったのは、荒浜地区の海岸林に植樹された広葉樹で、高温・乾燥・塩害といった過酷な環境下に置かれています。これらの樹木に対し、「桜色活力剤」を散布し、葉の変化や樹勢の改善状況を今後継続的に観察していきます。
▲ 活力剤を実験用に適切な濃度に希釈する作業の様子
この「桜色活力剤」は、震災後の復興活動と気候変動への対応を両立するために研究・開発したもので、植物の高温・乾燥・塩害への耐性向上が期待されています。既に一定の効果が確認されており、今回はより厳しい沿岸環境での実証へと進みました。
▲ 蔵王のブナと水を守る会の皆様と協力しながら、樹木に丁寧に散水
当日の活動には、地元NPO「蔵王のブナと水を守る会」や関係機関の皆様にもご協力をいただき、生徒たちは科学的根拠に基づく手法で調査・散水を実施しました。
なお、この取り組みには、仙台放送およびKHB東日本放送の取材が入り、地域報道の中で紹介されました。
私たちは今後も、「震災復興 × 気候変動 × 地域振興」という複合課題に対し、地域の方々と連携しながら、持続可能な未来に向けた実践を続けてまいります。
震災伝承の新たな形「かたりべガチャ」体験報告
2025年6月29日(日)午後、岩沼市「いわぬまひつじ村」で開催された『3.11 かたりべガチャ』プレイベントに参加しました。本イベントは、東日本大震災の記憶と教訓を、より多くの人に伝えていくための新たな取り組みです。「いわぬまひつじ村」は、かつて桜の植樹を行った場所であり、今回の参加はそのご縁から生まれたものです。
■ 震災の記憶を「ガチャ」で伝える新しい試み
「3.11 かたりべガチャ」は、被災者の証言を録音し、QRコード化してカプセルに封入、来場者がガチャを回して音声を聞くというユニークな伝承の仕組みです。
語り部には、当時小学生だった方や外国人、高齢者、障がいのある方など、多様な背景を持つ人々が協力しており、「わたしの震災ストーリー」として幅広い声が収録されています。
当日は、実際に来場者がガチャを回し、カプセルから出てきたQRコードをスマートフォンで読み取り、音声を聴く体験を通して、震災の記憶に静かに向き合う姿が見られました。
本イベントにはNHKの取材も入り、「かたりべガチャ」の意義や今後の広がりに高い関心が寄せられました。
■ ひつじとのふれあいで広がる学びと交流
会場では、ひつじとのふれあい体験やえさやり体験も行われ、多くの家族連れで賑わいました。ひつじ村の年間来場者はおよそ2万5千人。震災を知らない子どもたちが動物とのふれあいを通して語り部の声に触れ、未来への学びにつながる場となっています。
■ 7月からの本格稼働に向けて
今回のプレイベントは、4月・5月の語り部募集と録音編集を経て実施されたお披露目の場となりました。7月に内容の最終調整が行われ、8月より本格稼働が開始される予定です。「語り継ぐ」「ふれあう」「考える」——この3つの体験が一体となった新しい学びの場が、被災地の今を支え、未来へとつながっていきます。
■ 皆さまもぜひ現地へ
本校は今後も、地域とのつながりを大切にし、復興と伝承に関わる学びを継続していきます。ぜひ、岩沼市「いわぬまひつじ村」へ足をお運びいただき、「3.11 かたりべガチャ」を体験してみてください。
科学の目で見つめる桜の未来 ― 第3回「桜色活力剤」散水と初の葉面検査を実施
6月29日(日)午前中、柴田町・しばた千桜橋周辺にて、「桜色活力剤」を用いた植物の活性化に関する実証実験、3回目の散水活動を行いました。今回は、桜の葉の変化を比較するため、以下の2つの指標に基づく評価も実施しました。
・サーモグラフィーによる葉面温度の測定
・植物葉片における相対電導度を用いた細胞膜損傷の評価
これにより、桜色活力剤が植物に与える生理的効果、特に高温ストレス下における細胞膜の安定性への影響を可視化することが目的です。
また、当日は柴田町役場の皆様にも現地でご協力をいただき、地域と連携した科学的な取り組みとして実施されました。
今後も、本校では「資源活用」と「地域振興」を柱とした活動を通じて、気候変動に対応できる持続可能な農業と緑化の可能性を探ってまいります。
科学で届ける希望と工夫~たね・風・桜の物語~
6月28日(土)、本校の生徒たちが「やってみてサイエンス in 仙台市科学館」に参加し、科学実験教室およびポスター発表を行いました。
科学実験教室では、「たねはなぜとぶ?~自作パラシュートの作成と風の実験~」と題し、植物の種子の飛ぶ仕組みをテーマに、自作のパラシュートを使った実験を実施しました。
風の力や空気抵抗の働きを体験的に学べる内容で、延べ220名を超える子どもたちとその保護者の方々にご参加いただき、非常に活気あるブースとなりました。
また、ポスター発表では、「桜色の未来 ~桜色活力剤で気候変動に具体的な対策を~」をテーマに、東日本大震災後の復興の象徴としての桜と、近年の気候変動による高温・乾燥・塩害に対応するための研究成果を紹介しました。
本校で開発・活用している「桜色活力剤」の効果や地域との連携活動など、多くの来場者の関心を集め、質問も多数寄せられました。
科学的な視点と地域への思いを融合させた本校生徒の発表は、多くの来場者の方々から高い評価をいただきました。今後もこのような取り組みを通じて、生徒の主体的な学びと地域貢献の輪を広げていきたいと考えております。
【科学部】TBS『THE TIME,』全国!中高生ニュース
地域と協力して守る桜の未来 ~柴田町での桜色活力剤散水活動~
本イベントは、NHK、tbc東北放送、ミヤギテレビにて放送されました。下記にリンクを添付します。
4月28日(月)、『日本のさくら名所100選』にも選ばれた桜を夏の高温乾燥から守るため、柴田町を訪れました。桜プロジェクトチームでは、東日本大震災で被災した沿岸部に桜の植樹を行ってきましたが、近年の異常気象による初夏の高温乾燥が影響し、これらの桜に高温障害が発生しています。この課題に対応するため、JICAからのアドバイスを基に、植物を高温乾燥に強くするための「桜色活力剤」を開発しました。そのような中、柴田町役場から、町内の桜にも初夏の高温により早期落葉が見られるとの情報を受けました。これを受け、柴田町役場と連携し、「桜色活力剤」の散水実験を実施することになりました。当日は多くの報道機関や柴田町民がこの事業に参加しました。
はじめに、近年の異常気象が桜に与える影響について説明しました。特に、初夏の高温乾燥が桜に及ぼす悪影響が顕著で、葉が早期に枯れるなどの症状が見られることが問題となっています。この現象が続くと、桜の生育や開花に影響が及ぶため、早急に対策が求められています。その後、本校で開発した「桜色活力剤」の効果についても触れました。この「桜色活力剤」は、植物が高温や乾燥に耐える力を高める効果を持っています。
まず、「桜色活力剤」を希釈する作業を行いました。希釈は、桜に必要な栄養素を適切な濃度で届けるために非常に重要なステップです。この作業は慎重に進められ、十分な準備が整った後、散水に備えました。
次に、実際に散水作業を行いました。この作業は、昨年早期落葉が確認された桜に対して行われました。散水には地域の方々にもご協力いただき、町民の皆さまと一緒に桜の木々に「桜色活力剤」を散水しました。町民の皆さまからは「桜が元気を取り戻してほしい」といった期待の声が寄せられ、桜に対する深い愛情が感じられました。この活動を通じて、桜の未来を守るために地域が一体となって取り組んでいることを改めて実感しました。
最後に、柴田町役場の皆さま、柴田町民の皆さまに心から感謝の意を表しました。今日の実施に際して、皆さまの協力があったからこそ成功したことを実感しています。今後も引き続き、地域の皆さまと力を合わせて活動を続け、桜を守るために尽力していきたいと考えています。
【牛部×科学部】牛と桜、驚きと発見の一日!手倉田くじら保育園の訪問
4月28日(月)、手倉田くじら保育園の園児20名が、本校にやってきて、牛や桜を見学しました!
まずは牛の登場!牛部が案内を担当しました。中には、自分たちより大きな動物を見たことがない園児も多く、最初は驚きつつも、目を輝かせながら興味津々で牛を見つめていました。
実際に牛に触る体験をしました。大きな牛の体に手を触れると、その温かさと力強さに驚き、思わず「わぁ、大きい!」と声を上げる園児たち。最初はちょっと怖がっていた子も、牛が穏やかに近づいてくると、次第にその優しさに安心し、触れ合いを楽しむ姿が見られました。
「質問がある人~?」と聞くと、まるで競争のようにたくさんの手が上がり、笑顔と興奮でいっぱいの時間となりました。牛とのふれあいが、園児たちにとって貴重な思い出になったようです。
次は桜!科学部が担当して、園児たちに桜の不思議な世界を紹介しました。
園児たちは目を丸くしながら実物の桜を見て、大きな驚きの表情を浮かべていました。
科学部は、実際に行っている実験も見せて、どのように桜を増やしているかを説明。園児たちは「桜がこんなふうに増えるなんて、すごい!」と感動していました。
最後に、手倉田くじら保育園にも植えられている「玉夢桜」についての説明をしました。園児たちは、「これが大きくなるの?!」という声を上げて、驚きとともにその成長を楽しみにしている様子でした。
手倉田くじら保育園のみなさん、今日はありがとうございました!牛部・科学部ともに、これからも楽しい活動を続けていきますので、また遊びに来てくださいね!
【科学部】「たね」はなぜとぶ?名取市図書館で科学体験!
4月27日(土)、名取市図書館にて「としょかんこどもまつり」が開催されました。当日は未就学児を含む多くの来館者を対象に、「たね」をテーマとした工作や実験を科学部員が担当しました。子どもたちは、「なぜたねは遠くまで飛んでいくのか」といった科学の不思議を、楽しく体験を通じて学んでいました。
実験の準備風景:舞台裏では、部員たちがタコ糸を切り分けるなど、丁寧に準備を進めていました。
工作タイム:自作パラシュートの作り方をレクチャー。子どもたちは夢中で取り組んでいました。
風の実験:完成したパラシュートを扇風機の風に乗せて飛ばしてみると、「たねはこうやって遠くまで飛ぶのか!」と、驚きと発見の声があがっていました。会場には、親子の笑顔があふれていました。
名取市図書館の皆さま、本日はこのような貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。今後もさらに活動に励んでまいります。
【科学部】NHK『てれまさ』の取材
本日、NHK『てれまさ』の取材が行われました。
研究に関することを説明したり、
学校で開発された桜の説明をしたり、
無菌操作の説明をしたり、
無菌培養している桜について説明しました。
本取材内容は4月28日(月)に柴田町で行われる、『桜色活力剤』の取材内容と合わせ、4月28日(月)18:10~19:00のNHK『てれまさ』にて放送される予定です。是非ご視聴ください。
【科学部】保護者対象 科学部見学会開催のご案内
科学部では、4月26日(土)のPTA総会当日、学級懇談会終了後に、保護者の皆さまを対象とした「部活動見学会」を実施いたします。
【場所】
1年6組教室奥の「バイオゾーン」
【見学内容】
・無菌室にて実施している「桜の無菌培養」の様子をご覧いただけます(写真は昨年のもの)。
・本校で開発した新品種「玉夢桜(たまゆめざくら)」も、ちょうど満開を迎える予定です。こちらもぜひご覧ください。
・また、モニターを使用した科学部の活動紹介も行う予定です。
当日は、科学部の部長および副部長がご案内いたします。保護者の皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
【科学部】千年希望の丘 相野釜公園での植樹(新入部員研修)
岩沼市は、東日本大震災後の浸水面積が市域の約48%に及び、これは被災した沿岸市町村の中で最大規模となっています。本校科学部では、「自分たちにできることを」と考え、震災後の被災地に桜を植える活動に取り組んでまいりました。これまでに科学部が植樹してきた桜の本数は1,000本を超え、そのうち約半数は岩沼市内に植えられています。現在も、桜の花を通して地域の方々に笑顔を届けたいという想いのもと、活動を続けています。
本日は、学校で人工交配によって誕生した新品種「あわ紅桜」の植樹に向けて、千年希望の丘 相野釜公園を訪問しました。
はじめに、「あわ紅桜」を植樹する場所の掘削作業を行いました。
植樹のための美しいマウンド(土台)も完成し、植える位置を慎重に調整しました。
植樹時には、自作した「桜色活力剤」を水極めの際に一緒に使用し、初夏の高温から桜を守ります。
一度植えると動かせないため、位置決めは特に神経を使います。
無事に「あわ紅桜」の植樹を終えることができました。今回の「あわ紅桜」は、千年希望の丘第2号付近に植樹されています。お近くにお越しの際は、ぜひご覧ください。
植樹後には、同じく第2号付近に植えられている桜の生育調査と害虫駆除も行いました。
その後、交流センターの職員の方々より、「千年希望の丘」が岩沼市の復興の象徴としてどのように整備されてきたかについて、映像を交えてご説明いただきました。
最後に、本日1日お世話になった交流センターの職員の方々に感謝の気持ちをお伝えし、本日の活動を終了いたしました。千年希望の丘交流センターの皆様、本日は誠にありがとうございました。今後も地域の復興に貢献できるよう、より一層活動に励んでまいります。
【科学部×生徒会】TBS 全国!中高生ニュースの取材
本日、TBS『THE TIME,』全国!中高生ニュースの取材が行われました。
最初のカットでは、生徒会長が学校を紹介する様子を、生徒会副会長が撮影している場面が収録されました。
続いて、生徒会長が科学部部長に、桜の研究についてインタビューするシーンが撮影されました。
その後、撮影場所を移し、科学部が実際に桜を植樹した「千年希望の丘 相野釜公園」での収録が行われました。現地では、千年希望の丘の職員の方へのインタビューも実施しました。
最後に、桜の近くでお花見をしながら昼食をとり、無事に撮影を終えることができました。
この様子は、4月28日(月)の週に放送予定の TBS『THE TIME,』全国!中高生ニュースにて紹介される予定です。詳細が分かり次第、改めてご連絡いたします。
どうぞお楽しみに!
【科学部】柴田町の「なすがままカフェ」にて科学部の研究発表を実施
4月12日(土)・13日(日)の2日間、柴田町の「なすがままカフェ」にて、科学部による研究発表を実施いたしました。展示会の詳細についてはこちら。
カフェ前の桜は満開を迎え、白石川堤の「一目千本桜」を目当てに、多くの観光客が柴田町を訪れていました。
その賑わいの中、科学部の研究発表にも多くの方々にご来場いただくことができました。
展示室では、研究成果に関する展示とともに、来場者への説明も行い、活発な質疑応答が交わされました。
さらに、埼玉県立所沢北高等学校よりご提供いただいた「クビアカツヤカミキリ」の標本も展示し、その危険性や地域への影響について来場者の皆さまにお伝えすることができました。
ご来場いただいた皆さまをはじめ、柴田町議会議員の白内恵美子様、「なすがままカフェ」オーナーの金子康宏様、そして展示準備にご協力いただいた多くの柴田町民の皆さまに、心より御礼申し上げます。今後も科学部は活動をさらに充実させ、地域の桜を守る取り組みに尽力してまいります。なお、科学部の展示会は4月20日(日)まで、「なすがままカフェ」にて開催中です(火曜日は定休日)。
【科学部】柴田町の「なすがままカフェ」にて科学部の活動展示会が開催
4月6日(日)~20日(日)(火曜日除く)の期間限定で本校の科学部の活動展示が柴田町のなすがままカフェにて実施されます。
本日は、展示会の準備のために「なすがままカフェ」を訪れました。こちらのカフェは、一目千本桜の土手沿いに位置しており、桜の開花時期には、窓から美しい桜並木を一望できます。
展示会の準備には、柴田町議会議員の白内恵美子様をはじめ、地域の多くの方々が協力してくださり、展示準備が進められました。
展示会場には、これまでの科学部の活動の歩みが紹介されています。
また、桜を愛する人々が集まる場所であることから、埼玉県立所沢北高等学校から提供いただいたクビアカツヤカミキリの標本も展示し、その重要性についての注意喚起を行っています。ぜひ、実物を見に来てください。
さらに、4月12日(土)と13日(日)には、科学部による研究発表も行います。両日とも、13:00と15:00からの2回の発表が予定されています。桜が満開を迎える時期ですので、ぜひお立ち寄りください。
柴田町議会議員の白内恵美子様、なすがままカフェオーナーの金子康宏様、そして展示準備を手伝ってくださった多くの柴田町民の皆様、本日は誠にありがとうございました。今後も活動を一層強化し、地域の桜を守るために尽力していきます。
【新入生向け】科学部の活動紹介
求む、地域とともに歩み、新たな時代へ挑戦する研究者!
科学部では、東日本大震災の津波に耐え、奇跡的に生き残った旧校舎の桜を、植物バイオテクノロジーの技術を応用して増やし、被災地に植樹する活動に取り組んでいます。これまでに植樹した本数は1000本を超え、次の目標は2000本です。桜を通じて地域の方々に笑顔を届けたいという思いで、活動を続けています。
宮農で生まれた「玉夢桜」は、公益財団法人日本花の会から新品種として認定を受けています。「玉夢桜」は耐塩性と二酸化炭素の吸収量に優れた品種で、この桜の命名には、集団移転先の岩沼市玉浦西地区から「玉」の字を取っており、復興への願いが込められています。
また、近年の異常気象による高温障害が影響し、桜が枯れる事態が発生しています。科学部では、JICAのアドバイスを受けて、桜に高温・乾燥耐性を付与する「桜色活力剤」を開発しました。
目指すは世界!今年度もやる気のある部員を募集していますので、興味のある方はぜひ科学部まで足を運んでみてください。
科学部の活動内容について、 NHK、tbc東北放送、ミヤギテレビにて放送されました。リンクを添付しますので、こちらも合わせてご確認ください。
2024年度の活動実績
第19回SYDボランティア奨励賞 文部科学大臣賞(最高賞)
2024年度南東北エリア大会 最優秀賞(大阪・関西万博での発表決定)
第75回日本学校農業クラブ東北連盟大会秋田大会プロジェクト発表会分野Ⅱ類 優秀賞
令和6年度 宮城県学校農業クラブ連盟プロジェクト発表会分野Ⅲ類 最優秀賞
第10回全国高校生環境スピーチコンテスト 優秀賞
第24回環境甲子園 特別奨励賞
第12回環境省グッドライフアワード 環境社会イノベーション賞
#SASS2024 ミライノラボ賞
第13回イオンエコワングランプリ最終審査会出場
高校生ボランティア・アワード2024 全国大会出場
一目千本桜を異常気象から救え!柴田町での桜色活力剤の使用のための視察
柴田町には、日本さくら名所百選に指定された船岡城址や白石川堤をはじめ、街や里山など町内の至る所で桜が楽しめます。しかし、近年の異常気象により、桜の葉が初夏に落葉する事態が発生しています。
桜プロジェクトチームでも、東日本大震災で被災した海沿いに桜を植樹してきましたが、異常気象による高温障害の影響で桜が枯れる事態が発生しています。この問題に対応するため、JICAのアドバイスを受けて、桜に高温・乾燥耐性を付与する「桜色活力剤」を開発しました。
本日は、柴田町の一目千本桜を異常気象から救うため、「桜色活力剤」の使用に向けて視察のために「船岡城址公園」を訪れました。
今後使用する場所や日程について担当者と協議を行い、使用区間と日程を決定しました。使用予定場所は「しばた千桜橋下」で、写真にある桜は、昨年の初夏に早期落葉を経験したものです。
視察に際し、柴田町都市建設課都市計画班の佐藤玲様、小野寺亜蘭様にご協力いただきました。今後も活動を一層強化し、地域の桜を守るために尽力していきます。本記事に関しては、続報をお伝えする予定です。
【科学部】(テレビ放映有)全国青年ボランティア40名に復興の桜を紹介
本イベントは、NHK、tbc東北放送、ミヤギテレビにて放送されました。ページの最下部にリンクを添付しますので、そちらも合わせてご確認ください。
公益財団法人修養団主催で、全国から集まった中高大学生等がボランティア活動を積極的に推進するために、幅広い分野の知識や技能を習得し、被災地で実際に交流を深めることを目的とした「全国青年ボランティアの旅in東北」が開催されました。本校は、東日本大震災後の復興に向けた桜の植樹活動を紹介するため、岩沼市千年希望の丘交流センター相野釜公園を訪れました。
雨天でしたが、全国から集まった13歳から25歳の参加者に対し、復興の桜について伝えることができました。
交流センター内では、地元で始まった東日本大震災の被災地域への桜の植樹活動が、10年以上にわたり継続して成功を収めてきたことについて紹介しました。また、その研究が植物を暑さに強くする活力剤の開発に繋がり、最終的には世界中の植物を救う成果をあげたことについても、分かりやすく発表することができました。
「全国青年ボランティアの旅in東北」の皆さま、公益財団法人修養団の皆さま、本日は誠にありがとうございました。今後も引き続き、活動に励んでいきます。
本イベントは、NHK、tbc東北放送、ミヤギテレビにて放送されました。リンクを添付しますので、こちらも合わせてご確認ください。
【科学部】SDGs QUESTみらい甲子園の特別番組、YouTube配信スタート
『SDGs QUESTみらい甲子園』は、全国開催エリアの高校生たちそれぞれがチームを組み、主体的にSDGsを探究し、様々なアクションアイデアを創出・発表・表彰する大会です。本校も、3月15日に行われたこの大会に参加し、 これまでの研究成果が認められ、参加チーム258チーム、参加人数900名の中で最高賞である最優秀賞を受賞することができました。詳細はこちら
本大会の様子は、YTS山形テレビにて3月29日(土)14:00~15:30の間に放送されましたが、本日YouTubeでも配信がスタートしましたので、お知らせいたします。YouTubeへのリンクはこちら
宮城県農業高等学校が紹介される時間(リンクをクリックすると指定された時間が表示されます)
【科学部】#SASS2024にてミライノラボ賞受賞
『#SASS2024「大学生による中高生のためのSDGs/サスティナビリティアワード」』は、大学生が運営するSDGsをテーマとする動画コンテストです。これからの未来を担う中高生のメッセージを、映像を通して世の中に伝え、中高生、大学生、企業が双方向につながり、「社会を変える広がり」を創出することを目的としています。
本日は、#SASS2024表彰式のために、東京都中央区を訪れました。
表彰式では、地元で始まった東日本大震災の被災地域への10年を超える桜の植樹活動が評価されました。また、この活動に関連する研究は、植物を暑さに強くする活力剤の開発に繋がり、最終的には世界中の植物を守るための重要な成果となりました。この研究が評価され、ミライノラボ賞を受賞することができました。さらに、副賞として1万円分の図書カードもいただきました。
株式会社横田アソシエイツ#SASS実行委員会の皆さま、表彰式に参加された皆さま、本日はありがとうございました。今後も一層励んで活動を続けてまいります。
【科学部】玉夢桜は海を渡る、桂島での記念植樹
科学部では、東日本大震災の津波に耐え、奇跡的に生き残った旧校舎の桜を接ぎ木で増やし、被災地に植える活動に取り組んでいます。これまでに植樹した本数は1,000本を超え、次の目標は2,000本です。桜を通じて、地域の方々に笑顔を届けたいという思いで活動を続けています。
本日は、桂島での「玉夢桜(学校で人工交配された新品種)」の寄贈・記念植樹式のために、「玉夢桜」とともに海を渡りました。
初めてのボートで楽しんでいる様子が見受けられました。
「玉夢桜」と本校で開発した「桜色活力剤(植物に高温乾燥耐性を付与する活力剤)」について説明している様子です。多くの桂島の方々が参加してくれました。
実際の植樹についても、生徒たちがアドバイスを行いながら進めました。
無事に全ての「玉夢桜」の植樹を終えることができました。桂島の皆様、浜田ヨット&ボートクラブの皆様、本日はこのような場を設けていただき、ありがとうございました。今後も一層励んで活動を続けていきます。
【おまけ】
桂島の皆様より、大量のわかめをいただきました。おすすめは、しゃぶしゃぶにしてポン酢で食べることだそうです。美味しくいただきます。ありがとうございました。
【科学部】SDGsQUESTみらい甲子園最優秀賞受賞、大阪・関西万博での発表決定
『SDGs QUESTみらい甲子園』は、全国開催エリアの高校生たちそれぞれがチームを組み、主体的にSDGsを探究し、様々なアクションアイデアを創出・発表・表彰する大会です。
本日はSDGs QUESTみらい甲子園南東北大会ファイナルセレモニーのために、山形市民会館会館を訪れました。
発表では、地元で始まった東日本大震災で被災した地域への10年以上にわたる桜の植樹活動を成功させるための研究について紹介しました。そして、その研究が植物を暑さに強くする活力剤の開発にたどり着き、世界の植物を救う内容となったことについて、分かりやすく発表することができました。
これまでの研究成果が認められ、参加チーム258チーム、参加人数900名の中で最高賞である最優秀賞を受賞することができました。
例年であれば、このファイナルセレモニーをもって本大会は終了となりますが、今年度の最優秀賞受賞者には、ファイナルのさらに先があり、10月に大阪・関西万博のスペシャルイベントに特別招待され、研究を発表することとなりました。
SDGs QUEST みらい甲子園南東北エリア大会実行委員会の皆さま、YTS山形テレビの皆さま、その他多くの後援者の皆さま、本日はありがとうございました。今後も一層励んで活動を続けてまいります。
本大会の様子は、YTS山形テレビにて3月29日(土)14:00~15:30の間に放送されます。
また、後日YouTubeにも放送内容がアップされますので、その際は改めてお知らせいたします。
【科学部】東京大学大学院農学生命科学研究科 金鍾明 特任准教授による技術指導
科学部では、東日本大震災で被災した海沿いに桜を植樹してきましたが、異常気象の影響で高温障害に直面し、桜が枯れる事態が発生しています。そこで、「植物に酢酸を与えることで乾燥に強くなるメカニズム」を発見し、その研究成果を論文として発表された東京大学大学院農学生命科学研究科の金鍾明特任准教授(兼アクプランタ株式会社CEO代表取締役社長)に技術指導をお願いしたところ、快く引き受けていただくことができました。
はじめに、科学部での研究活動について報告を行いました。
その後、施設案内を行い、クリーンベンチでは実際に桜をどのように培養しているかを説明しました。
培養棚では、その後の管理方法についても伝えました。培地に関しては、「このようにすればより良い効果が得られるのではないか」と、私たちがこれまで思いつかなかったようなアドバイスをいただくことができました。
順化室では、フラスコから出した桜の管理について説明を行いました。ここでは、品種間の生育差についての質問もありました。
施設案内の最後には、順化後の桜の生育について説明し、実際に外に出て仮植されている桜について説明を行いました。
後半は金鍾明先生から「植物に酢酸を与えることで乾燥に強くなるメカニズム」についての講演をいただきました。講演後の質疑応答も大変盛り上がり、終了予定の12時を大きく超え、15時まで続きました。
また、試供品として、酢酸を用いたアクプランタ株式会社製の農業資材「Skeepon」をいただくことができました。今後の実験で活用していきたいと考えています。
金鍾明先生、本日はありがとうございました。本日学んだことを糧に、今後も一層励んで活動を続けていきます。
【科学部】クビアカツヤカミキリ標本が届く(埼玉県立所沢北高等学校生物部より)
特定外来生物であるクビアカツヤカミキリによる桜の食害が拡大しており、被害拡大防止のため桜の伐倒が続いています。被害は急速に広がっており、一部の自治体では捕殺に報奨金を支給しています。現在、北関東が侵入の北限とされ、宮城県ではまだ確認されていませんが、認知が遅れています。この問題について、イオンエコワングランプリの最終審査会でお会いした、クビアカツヤカミキリの拡大阻止を目的に研究を行っている埼玉県立所沢北高等学校生物部に相談したところ、クビアカツヤカミキリの標本を提供していただきました。
標本は埼玉県立所沢北高等学校生物部の生徒が作っています。その精巧さに唖然としました。
標本の他、フラス(幼虫が排出する木くず・糞の混合物、クビアカツヤカミキリがいることの判断材料)も提供していただきました。
埼玉県立所沢北高等学校生物部の皆さま、標本およびフラスのご提供、誠にありがとうございました。今後もクビアカツヤカミキリの認知拡大と拡大阻止に努めてまいります。
【科学部】文部科学大臣賞受賞
『SYDボランティア奨励賞』は、学校や地域でのPTA、子ども会、団体・グループなどのボランティア活動において、画期的で新しい試みを展開したり、優れた活動によって著しい効果を上げたグループ・団体を顕彰するもので、最高賞は文部科学大臣賞となっています。
本日は、SYDボランティア奨励賞贈呈式での活動発表のために、東京都渋谷区にあるSYDホールを訪れました。
発表では、地元で始まった東日本大震災で被災した地域への10年以上にわたる桜の植樹活動を成功させるための研究について紹介しました。そして、その研究が植物を暑さに強くする活力剤の開発にたどり着き、世界の植物を救う内容となったことについて、分かりやすく発表することができました。
これまでのボランティア活動の成果が認められ、文部科学大臣賞を受賞し、副賞として賞金20万円をいただくことができました。
公益財団法人修養団の皆さま、本日はありがとうございました。今後も一層励んで活動を続けていきます。
【科学部】手倉田くじら保育園での桜植樹
本校と同じく名取市にある手倉田くじら保育園では、くじら組(5歳児)のこどもたちが考えた「くじら組でやりたいこと」のひとつに「桜の樹を植えたい」想いがありました。
新しい園庭にこどもたちと植樹をするにはどうしたらよいかと考えていた時に、宮城県農業高等学校科学部の「桜プロジェクト」の活動を知り、お話をいただいたのが今回の植樹のきっかけでした。
植樹式前日は、授業が終わってから暗くなるまで事前準備を行いました。
植樹式当日、桜の苗木の由来と植樹法を伝えている様子です。
くじら組(5歳児)のこどもたちとその保護者とともに土入れを行いました。
手倉田くじら保育園の職員のみなさま、参加していただいたみなさま、本日はありがとうございました。今後もより一層励んで活動をしていきます。
【科学部】環境甲子園にて特別奨励賞受賞
『環境甲子園』は、環境共生・持続可能な社会(SDGs)の実現を目指し、エネルギー問題(省・創・蓄)やゴミ問題など多様なテーマで高校生の環境に関する取り組みのコンテストです。本日は環境甲子園での作品発表会のために、仙台市民会館を訪れました。
発表では白衣を着て、今までの研究活動について分かりやすく発表することができました。
これまでの研究の成果が認められ、特別奨励賞を受賞することができ、副賞として賞金3万円をいただくことができました。
NPO法人環境会議所東北のみなさま、本日はありがとうございました。今後もより一層励んで活動をしていきます。
【科学部】JICA筑波 玉夢桜植樹及びセレモニー
昨年の8月14日、JICA課題別研修の一環で、本校が視察地の1つとして選ばれました。そこで、ザンビアやインドネシア等9カ国の農業省等から参加をしている研修員の方に、科学部が東日本大震災後の桜を用いた地域復興活動と地域振興活動の研究発表を行い、その後「玉夢桜」の挿し木体験を行ってもらいました。
(参考資料)2023年8月14日(月)に行われた「玉夢桜」挿し木を体験の様子。
2023年8月14日(月)JICA課題別研修にて外国人研修員への活動報告についての詳細はこちら
1年が経ち、挿し木していただいた「玉夢桜」も大きくなりました。そこで、より多くの海外から来日された研修員の方々に「東日本大震災とその後の復興」「玉夢桜」を知ってもらうために、JICA筑波センターで行われた玉夢桜植樹及びセレモニーに参加しました。
5カ国・6名の2024年度JICA研修員の方々に東日本大震災後の桜を用いた地域復興活動と地域振興活動の研究発表を行いました。本発表は英語で通訳してもらいました。
JICA研修員の方とはランチ交流会にて英語で話しました。知っている単語で頑張りました。写真は「私の飼っている鳥は……」という話をしようとしましたが、「bird(鳥)」と「bat(コウモリ)」を言い間違えてしまい、それを受けて困惑するJICA研修員の様子。
宮農科学部で開発したオリジナル活力剤『桜色活力剤』の説明と希釈している様子。この活力剤は「葉を大きくする効果」「根の張りを大きくする効果」「植物に高温乾燥耐性を付与する効果」「抗菌作用」が期待されています。
JICA研修員の方々とともに「玉夢桜」の植樹を行う様子。科学部の生徒が講師として頑張っています。
最後にJICA研修員とJICAスタッフとともに記念撮影をしました。JICA筑波センターのみなさま、本日はありがとうございました。
「玉夢桜」はJICA筑波センターに入り左手にあります。お立ち寄りの際は是非「玉夢桜」をご覧下さい。
【科学部】国民参加の森林づくりシンポジウムへのパネル展示参加
継続して森を守り育てることの大切さを普及啓発することを目的に「第48回全国育樹祭」が令和7年秋に本県で初めて開催されます。その1年前プレイベントとして、「国民参加の森林づくりシンポジウム」を開催されました。本シンポジウムには科学部も参加し、沿岸部での桜の植樹活動と本校のPR活動を行ってきました。
「国民参加の森林づくりシンポジウム」は東北大学百周年記念会館川内萩ホールにて開催されました。
ブース設営をしている様子です。どうすれば上手く伝わるかを考え設営しました。
仙台・宮城観光PRキャラクターのむすび丸もかけつけてくれました。
大変多くの来場者の方が私たちの活動に興味を持ってくれました。
11月9日の「昭和万葉の森植樹祭2024」に引き続き、全国育樹祭推進室のみなさんより第48回全国育樹祭のカウントダウンフォトの掲載依頼がありました。
このカウントダウンフォトは宮城県水産林政部の公式Instagramにて掲載されます。科学部のカウントダウンフォトはいつ掲載されるでしょうか?宮城県水産林政部の公式Instagramで毎日確認してみてください。
公益財団法人森林文化協会のみなさん、公益社団法人国土緑化推進機構のみなさん、宮城県水産林政部全国育樹祭推進室のみなさん、本日はありがとうございました。今後もより一層励んで活動をしていきます。
【科学部】昭和万葉の森植樹祭2024
継続して森を守り育てることの大切さを普及啓発することを目的に「第48回全国育樹祭」が令和7年秋に本県で初めて開催されます。全国育樹祭の開催を記念し、昭和30年(1955年)に本県で初めて全国植樹祭が開催された「昭和万葉の森」を会場に、昭和天皇・香淳皇后がお手植えされたアカマツ由来の苗木を利用し、『昭和万葉の森』植樹祭2024が開催されました。この植樹祭では科学部の「玉夢桜」も植樹されました。
開会式の様子です。今回の植樹祭には来賓26名、大衡小学校386名を含む445名の参加がありました。
桜を植樹する場所の土を掘り返し、柔らかくしています。
桜を植えた後、水を注ぎながら土を埋め戻し踏み固めています。この操作により、鉢の中にある空気を抜くことができます。
植樹後の苗木を支柱に結束している様子です。普段から行っているので、とても素早く行うことができました。
植樹後には、全国育樹祭推進室のみなさんより第48回全国育樹祭のカウントダウンフォトの掲載依頼がありました。
このカウントダウンフォトは宮城県水産林政部の公式Instagramにて掲載されます。科学部のカウントダウンフォトはいつ掲載されるでしょうか?宮城県水産林政部の公式Instagramで毎日確認してみてください。
公益社団法人宮城県緑化推進委員会のみなさん、宮城県森林インストラクター協会のみなさん、宮城県水産林政部全国育樹祭推進室のみなさん、大衡小学校のみなさん、本日はありがとうございました。今後もより一層励んで活動をしていきます。
【科学部】全国高校生環境スピーチコンテストにて優秀賞受賞
全国高校生環境スピーチコンテストは、どうすれば持続可能な社会を築いていけるのか、これからの日本社会を担う高校生に地球温暖化対策やエネルギー問題などについての考えを発表するスピーチコンテストです。今回、本校科学部の桜を用いた地域親交活動とその研究についての内容が8月の予選を通過し、本選への出場が決まりました。そして、千葉商科大学にて11月3日に行われた第10回全国高校生環境スピーチコンテスト本選に山本柚花さんが出場してきました。
「第10回全国高校生環境スピーチコンテスト」と描かれたおしゃれなアートプレートとともに記念撮影。
環境スピーチコンテスト本選では桜を培養しているフラスコなどの様々な演示物を用いてわかりやすい発表を心掛けました。
本選後は特別ゲストとして発表を聴講していた、元内閣総理大臣の小泉純一郎様 と元官房長官の中川秀直様との座談会も行われ、今後被災した沿岸部にどうすれば人が戻るのかといった議論も行われました。
座談会では伝えきれなかった内容を伝える機会をいただき、より伝えたい内容を直接話すことができ、記念撮影も行えました。
表彰式では、優秀賞を受賞することができ、賞状の他、表彰楯と奨学金3万円をいただくことができました。
表彰式後のレセプションにて本校の活動についてあらためて全体の場で話す様子。レセプションでは他の予選通過した生徒との情報共有の時間もとることができました。
最後に関係者のみなさんで記念撮影を行いました。本大会を運営してくださった千葉商科大学のみなさま、特別ゲストとして来られた小泉純一郎様、中川秀直様、出場者のみなさま、本日はありがとうございました。今後もより一層励んで活動をしていきます。
【科学部】JICA筑波センターとのオンラインミーティング
2023年8月13日、JICAから受託した課題別研修で、ザンビアやインドネシア等9カ国の農業省等から参加をしている研修員の方に、「玉夢桜」の移植体験を行ってもらいました。それから1年経ち、大きく生育した「玉夢桜」をJICA筑波センターに植樹してもらうために、2024年10月28日にオンラインミーティングを行いました。
JICA筑波センターの担当の方とオンラインミーティングを行っている様子。
JICAの研修員の方々が挿し木した玉夢桜。写真は2024年8月のもの。
この「玉夢桜」はJICA筑波センターでの仮植後、課題別研修に参加した研修員の母国への植樹を目指しています。
JICA筑波センターのみなさま、本日はありがとうございました。今後もより一層励んで活動をしていきます。
【科学部】昭和万葉の森植樹祭に向けた現地調査
継続して森を守り育てることの大切さを普及啓発することを目的に「第48回全国育樹祭」が令和7年秋に本県で初めて開催されます。全国育樹祭の開催を記念し、昭和30年(1955年)に本県で初めて全国植樹祭が開催された「昭和万葉の森」を会場に、昭和天皇・香淳皇后がお手植えされたアカマツ由来の苗木を利用し、『昭和万葉の森』植樹祭2024が開催されます。この植樹祭では科学部の「玉夢桜」も植樹されます。そのため、本日はその現地調査のため、昭和万葉の森を訪れました。
宮城県全国育樹祭推進室総括室長補佐 勝呂 元 様の案内を受け、当日の動きをシミュレーションしています。はじめに昭和万葉の森の案内図を見てその大会式典場所や「玉夢桜」の植樹場所について確認しました。
昭和30年に行われた第6階全国植樹祭についての説明を受け、アカマツの生育速度に驚いている様子です。
木枠で囲われているのが昭和天皇・香淳皇后がお手植えされたアカマツです。
「玉夢桜」の植樹場所までの移動の様子。多くのアカマツが生い茂ります。
こちらが「玉夢桜」植樹予定場所となります。左に見える道路が国道4号線となります。将来的には国道4号線から「玉夢桜」を見ることができるようになるでしょう。
「玉夢桜」植樹場所の近くには昭和30年に行われた第6階全国植樹祭の看板があります。これもひとつの目印となります。
最後に本日1日お世話になった 勝呂 元 様にお礼を述べました。宮城県全国育樹祭推進室総括室長補佐 勝呂 元 様、昭和万葉の森の担当者の方々、本日はありがとうございました。今後もより一層励んで活動をしていきます。
【科学部】名取市図書館に宮農科学部コーナー登場
9月29日(日)まで、名取市図書館の3階情報発信コーナーにて、科学部 桜プロジェクトチームの取り組みを展示しております。是非ご覧いただければと思います。
宮農オリジナル桜と科学部の活動についてのオリジナルブックマークも配布しております
【科学部】全国大会ボランティア・アワード出場
高校生ボランティア・アワードは内閣府や文部科学省の後援を得たボランティア活動の全国規模の交流会です。学校や活動分野の垣根を越えて交流し、お互いの活動の理解を深め、連携し助け合い、切磋琢磨してもらうことを目的としています。本校科学部の桜を用いた地域親交活動とその研究について6月の予選会で発表した結果、予選を通過し、全国大会への出場が決まりました。そして、新宿で8月6日・7日と2日間行われたボランティア・アワード2024全国大会に出場してきました。
8月6日、8月7日の2日間、ボランティア・アワード2024全国大会出場のため、新宿住友ビルを訪れました。
はじめに、公益財団法人風に立つライオン基金より表彰状が授与されました。
ブース発表のためのブースを作成する生徒の様子。協力しながら作成しております。
無事、ブースの設営が完了し、取材を受ける様子。
ブース発表では来場者に対して生徒が「被災地復興と桜にかける想い」について、パネルを使用して懇切丁寧に説明していきました。ブースには常に来場者と説明している生徒がつき、開会後来場者がいなくなることは一度もないほど注目されるブースとなりました。
高校生ボランティア・アワード2024応援団の「テツandトモ」さんもブースに来ていただき私たちの活動を説明することができました。写真はフラスコ内の「玉夢桜」について説明している様子。
同じく高校生ボランティア・アワード2024応援団のももいろクローバーZの「高城れに」さんもブースに来ていただきました。写真はパネルについて説明している様子。
会場ではオリジナル手作りブックマーク(栞)の配布も行いました。
また、本大会には日頃より親交のある、同じく桜についての研究を行っている宮城県柴田農林高等学校と沖縄県立北部農林高等学校、本校の桜を用いて作成した線香を展示した大阪府立堺工科高等学校定時制の出場もあり、生徒にとってより大きな学びの場となりました。写真は北部農林高等学校の生徒との情報交換の様子。
公益財団法人 風に立つライオン基金 高校生ボランティア・アワード事務局および関係者のみなさま、この2日間このような場を与えてくださり、ありがとうございます。これからも私たちは被災地での桜の開花を目指して活動を続けていきます。
【科学部】新宿御苑「玉夢桜」見学
科学部では、東日本大震災の津波に耐え、奇跡的に生き残った旧校舎の桜を接ぎ木で増やし、被災地に植える活動に取り組んでいます。その過程で耐塩性とCO2吸収能力に優れる新品種「玉夢桜」が生まれ、この桜は復興を象徴し、持続可能な未来を照らす桜となりました。そして、植樹してきた本数は1000本を超え、次の目標は2000本です。桜を見ることで、地域の方々に笑顔になってもらいたいという思いで活動を続けています。
本日は東京の新宿御苑を訪れました。新宿御苑には環境省との連携事業によって2021年3月11日に「玉夢桜」が植樹されており、一般公開されています。
新宿御苑の「玉夢桜」はとても大きくなっており、私たちも負けずに頑張ろうと思いました。
なお、「玉夢桜」は現在、新宿御苑散策路(玉川上水・内藤新宿分水路歩道)に植樹されており、一般公開されております。新宿にお立ち寄りの際は是非、復興を象徴し、持続可能な未来を照らす桜である「玉夢桜」をご覧下さい。
【科学部】「Let‘s理科読」運営協力
7月28日(日)に名取市図書館にて、名取市子ども読書活動推進事業として、「Let‘s理科読」が開催されました。このイベントは、東京のNPO法人ガリレオ工房のご協力で、科学と本をコラボレーションさせた内容となっております。当日は、小学生を対象に「見て聞いてさわろう音」をテーマにした工作や実験、科学絵本の読み聞かせなどを行い、子どもたちに科学の面白さを体験してもらいました。そして、実験・工作の子どもたちのサポートに、協力校として科学部も本イベントに参加しました。
舞台の裏側で実験の準備をしている様子。なが~い糸電話を作っています
実験・工作の子どもたちのサポートもしっかり行いました!
3連糸電話実践の様子。子どもたちの「わぁ!すごい!」という声が聞こえそうです。
会場外に設置した宮農と科学部の活動を紹介したブースも大盛況でした。
名取市図書館、NPO法人ガリレオ工房、そして同じく協力校として参加いただいた名取市立増田中学校、宮城県名取北高等学校、尚絅学院大学のみなさま、本日はありがとうございました。今後もより一層励んで活動をしていきます。
【科学部】千年希望の丘 相野釜公園での植樹(新入部員研修②)
岩沼市は震災後の浸水面積が市域の約48%であり、この数値は被災した沿岸市町村では最大規模です。科学部でも何か出来ないかと、震災後の被災地に桜を植える活動に取り組んできました。科学部が桜を植樹してきた本数は1000本を超えますが、その内の約半数となるは岩沼市に植樹しております。現在も桜を見ることで、地域の方々に笑顔になってもらいたいという思いで活動を続けています。
本日は、「あわ紅桜」(学校で人工交配された新品種)の植樹に向けて、千年希望の丘 相野釜公園を訪れました。
相野釜公園のすぐ裏は海となっており、塩害により桜を育てるのは難しい場所となっております。「あわ紅桜」はそのような土地でも生育が期待される「塩害に強い」品種となります。
はじめに、交流センターの職員の方々より、岩沼市の復興を象徴する「千年希望の丘」が整備されるまでの内容を映像を用いて説明していただきました。
「あわ紅桜」を植樹する場所を掘削しています。
排水性向上のため、従来の桜植樹法「メッチャいい法New」に排水層を追加した「メッチャいい法New Plus」での植樹を行います。写真は排水層を作る様子。
植樹場所の調整を行っています。一度植樹したら動かせないので、神経を尖らせて行います。
水極め時に自作の「宮農式桜活力剤」を一緒に入れることで生育の活性化を促します。
無事「あわ紅桜」の植樹を終えることができました。玉夢桜は千年希望の丘第2号付近に植樹されております。お立ち寄りの際には是非ご覧下さい。
その後は、千年希望の丘第2号付近に植樹されている桜の生育調査と害虫駆除を行いました。
最後に本日1日お世話になった交流センターの職員の方々にお礼を述べて本日の植樹は終了となりました。千年希望の丘交流センターの皆様、本日はありがとうございました。今後も地域復興に向けてより一層励んで活動をしていきます。
【科学部】バイオの技術で桜の増殖(新入部員研修①)
科学部では、東日本大震災の津波に耐え、奇跡的に生き残った旧校舎の桜を、植物バイオテクノロジーの技術を応用して増やし、被災地に植える活動に取り組んでいます。今までに植樹してきた本数は1000本を超え、次の目標は2000本です。桜を見ることで、地域の方々に笑顔になってもらいたいという思いで活動を続けています。
4月17日(水)に新入部員歓迎会が行われ、4月19日(金)より新入部員の研修会が行われました。
初日である4月19日(金)は桜の増殖になくてはならない、植物バイオテクノロジーの基礎ともなる寒天培地の作成方法について先輩方に教えてもらいました。
オートクレーブ処理(滅菌処理)前の様子です。新入部員がアルミ蓋をした培養フラスコを先輩方が一つ一つチェックしています。
翌日4月20日(土)には作成した桜をカットし、寒天培地に無菌条件下で植えていきました。先輩に隣についてもらい、分からないことを聞きながら実験を行っています。
ラベルを貼り、培養した桜の品種が分かように整理しています。
無事、培養することができました。
その後は外に出て、学校の周りに植樹されている桜の説明を受けました。……実はこの桜、被災した広浦校舎に植えてあった桜を植物バイオテクノロジーの技術で増殖させたクローンなのです。
これにて新入部員研修①は終了となります。次回は培養後、大きくなった桜を実際に被災地に植樹していきます。
【科学部】「玉夢桜」花開く
科学部では、東日本大震災の津波に耐え、奇跡的に生き残った旧校舎の桜を植物バイオテクノロジーの技術を応用して増やし、被災地に植える活動に取り組んでいます。その過程で耐塩性とCO2吸収能力に優れる新品種の桜が人工交配により宮農で誕生。東日本大震災により集団移転先になった岩沼市玉浦西地区と丸みを帯びた花の形から「玉」、早期復興を成し遂げて夢や未来に思いをはせてほしいとの願いを込めて「夢」を選び、「玉夢桜」と命名。正式に新品種として認定され、復興を象徴する桜となりました。
そして、本日。遂に「玉夢桜」が本校でも開花しました。本校敷地内での開花は初となります。
この丸みを帯びたかわいらしい花の形こそ「玉夢桜」を象徴するものとなっております。
今後も桜での被災地復興を目指して、より一層励んで活動をしていきます。
【科学部】広島県姉妹ユニットMebius来校
科学部では、東日本大震災の津波に耐え、奇跡的に生き残った旧校舎の桜を、植物バイオテクノロジーの技術を応用して増やし、被災地に植える活動に取り組んでいます。今までに植樹してきた本数は1000本を超え、次の目標は2000本です。桜を見ることで、地域の方々に笑顔になってもらいたいという思いで活動を続けています。
今年2月、科学部は2018年の西日本豪雨災害からの復興を祈り、被災地間をつなぐ希望の桜として「玉夢桜」を広島県に贈りました。「玉夢桜」はかつて多くの桜があったが、西日本豪雨災害により桜が失われてしまった大原地域の公園に植樹されました。そのお礼に4月15日、広島県姉妹ユニットのMebius様が来校しました。Mebius様には、東日本大震災で本校が被災した際に、広島県の代表となって義援金の呼びかけを積極的に行なっていただき、自身のライブや芸能活動時の募金活動や売上金の一部を義援金として、教材等の支援をいただきました。さらに、2011年度の卒業式でも、特別ライブを行なっていただき、震災で傷ついた宮農生の心を癒し、励ましていただきました。
はじめにパワーポイントを用いて、宮農の震災後の復興と広島県からの支援、被災地間をつなぐ桜「玉夢桜」誕生秘話や科学部の研究活動について説明しました。
無菌培養実験室でクリーンベンチを用いた「玉夢桜」の無菌培養方法について説明する生徒。
無菌培養室では、無菌培養後の「玉夢桜」がその後どのような環境で培養されているかを説明しました。
フラスコから出して徐々に外の環境に慣らしていく「順化」について説明する様子。
「順化」後、外の圃場にて栽培中の「玉夢桜」について説明する生徒。
Mebius様、ご来校いただきありがとうございました。今後も地域復興に向けてより一層励んで活動をしていきます。
科学部の活動
求む、地域を愛する研究者!
科学部では、東日本大震災の津波に耐え、奇跡的に生き残った旧校舎の桜を、植物バイオテクノロジーの技術を応用して増やし、被災地に植える活動に取り組んでいます。今までに植樹してきた本数は1000本を超え、次の目標は2000本です。桜を見ることで、地域の方々に笑顔になってもらいたいという思いで活動を続けています。
2020年8月11日には「玉夢桜」、「あわ紅桜」、「小令和桜」の3品種が公益財団法人日本花の会から新品種の認定を受けました。なかでも「玉夢桜」は耐塩性と二酸化炭素の吸収量に優れる品種です。命名に当たっては集団移転先の岩沼市玉浦西地区から『玉』の1字を入れ、復興への願いを込めました。
今年度もやる気のある部員を募集していますので、興味のある方は是非科学部まで足を運んでみてください。
2023年度の活動実績
ボランティア・アワード2023全国大会 ライオンズクラブ賞
第74回農ク東北大会プロジェクト発表Ⅱ類優秀賞
令和5年度農ク県大会プロジェクト発表Ⅱ類最優秀賞
(科学部)エフエムなとり放送番組の出演
本日エフエムなとり放送番組 なとり市長の「こんにちは!しろうです。」 に科学部が出演しました。この番組は山田司郎名取市長が、市内で活躍・活動している方を迎え、アットホームな雰囲気で語り合う30分番組です。市長の前で緊張しつつも、科学部が行っている被災地での桜の植樹活動についてしっかりとお話することができました。3月からの放送となりますので是非聞いてみてください。
放送日時
①3月6日(水)12:00~12:30 ②3月10日(日)12:30~13:00 ③3月13(水)12:00~12:30 ④3月17日(日)12:30~13:00 ⑤3月20日(水)12:00~12:30 ⑥3月24日(日)12:30~13:00 ⑦3月27日(水)12:00~12:30 ⑧3月31日(日)12:30~13:00
また、インターネットで同時放送を行っているので、名取市外の方も聞くことが出来ます。詳細は エフエムなとりなとらじ801のホームページ をご確認下さい。