大阪・関西万博で研究発表を行い、「Prosperity賞」を受賞しました
Future Session 2025は、2024年度に全国各地で開催された「SDGs QUEST みらい甲子園」において最優秀賞を受賞した高校生チームが一堂に会し、2025年10月8日(水)、大阪・関西万博会場「サステナドーム」で発表を行う特別セッションです。全国で2,700を超える応募の中から選ばれた代表チームが、「Beyond 2030」をテーマに、地域に根ざした探究と行動から生まれた“未来を動かすアクションアイデア”を発信しました。この舞台に、本校生徒が南東北エリア代表として出場し、研究成果を発表するために、大阪・関西万博を訪れました。
3月15日に行われた、SDGsQUESTみらい甲子園最優秀賞受賞についてはこちら
本校の発表テーマは、「桜を通じた地域復興と環境保全」。東日本大震災後に始まった桜の植樹活動を基盤に、近年深刻化する高温障害への対応、そして地域資源を活かした持続可能なまちづくりの可能性を提案しました。全国の高校生がそれぞれの地域課題と向き合い、未来を語り合う姿が印象的な大会となりました。
発表を担当した生徒は、地元・宮城県柴田町(日本さくら名所100選)の桜が高温障害によって枯死の危機にある現状に強い危機感を抱き、自ら町役場を訪問し現状を訴えるなど、地域の未来を守るために主体的に行動してきた生徒です。生徒の「ふるさとの桜を守りたい」という強い思いが研究活動の原動力となり、今回の発表にもつながりました。大阪・関西万博という特別な舞台で全国の高校生と意見を交わし、自らの研究を発信した経験は、生徒にとって一生の財産となりました。
全ての発表が終了した後、審査の結果、最高賞である「Prosperity賞」を受賞しました。本賞は、地域資源を活かしながら経済・社会・環境の調和を目指す取組として特に優秀であったチームに贈られるものです。今回の受賞は、桜を通じて地域と未来をつなぐ本校の活動が全国的に高く評価された証です。
今後も本校では、桜を通じた環境保全と地域振興を柱に、地域と世界を結ぶ学びの実践を続けてまいります。
(追記)
会場となった大阪・関西万博の夢洲では、海風の影響を強く受ける地形とコンクリートで覆われた地表環境により、多くの樹木で塩害や高温障害が確認されました。生徒は発表の合間にも現地を歩き、樹木の状態を観察しながら写真に記録する姿が見られました。まさに、「万博会場でも研究の手を休めない」探究心あふれる一幕でした。