山本柚花 さんが「FFJ検定特級」最優秀賞を受賞しました
このたび、本校3年生の 山本柚花さん が、日本学校農業クラブ連盟(日連)が実施する 「FFJ検定」 において、最高位である 特級 に合格し、さらに全国でただ一人、最も優秀な成績を収めた生徒に授与される 「最優秀賞」 を受賞しました。宮城県での特級合格は6年ぶり、「最優秀賞」の受賞は観測史上初となる歴史的な快挙です。
FFJとは “Future Farmers of Japan” の略であり、全国の農業高校生が加盟する 日本学校農業クラブ連盟 のことを指します。全国の農業高校生(クラブ員)は、日々の学習や学校農業クラブ活動を通して「科学性」「社会性」「指導性」の3つの目標の達成を目指しています。その成果を客観的に評価する制度がFFJ検定です。検定には初級・中級・上級・特級の4段階があり、合格者には級位証と級位章(バッジ)が授与されます。なかでも最高位の特級は、全国約7万人のクラブ員の中で毎年わずか30名程度しか認定されない、非常に難易度の高い名誉ある資格です。その中で最も優れた生徒に贈られるのが「最優秀賞」であり、全国農業高校生の中でも頂点に立つ栄誉となります。
山本さんは、「桜プロジェクトチーム」のリーダーとして、酢酸とFe2+を活用した植物活力剤「桜色活力剤」の研究開発に取り組み、地域資源の桜を守りながら地域の復興と環境保全に貢献してきました。この研究は、「日本学校農業クラブ全国大会 プロジェクト発表Ⅲ類(資源活用・地域振興)」においても最優秀賞(文部科学大臣賞)を受賞しており、学習と実践の両面で高く評価されています。今回のFFJ検定特級最優秀賞は、山本さんがこれまで積み重ねてきた研究、発表、地域活動、そして後輩への指導やチームリーダーとしての姿勢が総合的に評価されたものです。「科学性」「社会性」「指導性」のすべてにおいて高く認められたことは、本校生徒の努力と探究心の結晶といえます。
なお、山本さんが作成した FFJ検定特級報告書 は、日本学校農業クラブ連盟の公式ホームページ にて公開されています。以下のリンクからご覧いただけます。
日本学校農業クラブ連盟 公式サイト(FFJ検定報告書ページ)
この受賞は、山本さん自身のたゆまぬ努力に加え、地域の皆様、大学や企業、行政機関など多くの方々のご支援とご協力の賜物です。心より感謝申し上げますとともに、本校は今後も「農を通じて地域の未来を育む」教育活動を推進し、生徒一人ひとりが地域や社会に貢献できる人材へと成長できるよう努めてまいります。