科学部
柴田町と桜の保全・継承に向けた協議を実施しました
本校では、柴田町を実証フィールドとして、桜の保全に関する研究と地域連携活動を継続してきました。これまで高温や乾燥によって弱る桜を守るための取組として「桜色活力剤」を開発し、千桜橋周辺をはじめとする現地での散水や経過観察を行いながら、地域の皆様とともに活動を積み重ねてきました。
本日、柴田町役場を訪問し、今年度の桜保全活動について打合せを行いました。
役場内では、都市建設課の皆様と、柴田町の桜の現状や今年度の活動の方向性について協議しました。打合せでは、昨年度までの取組を踏まえながら、今後は老木化した桜をどのように未来へ受け継いでいくかという視点を、より重視していくことを確認しました。
本校ではこれまで、高温や乾燥によって弱る桜を守るため、「桜色活力剤」を開発し、各地で実証を進めてきました。今年度は、その研究をさらに発展させ、ひこばえの発生に着目した「桜萌芽剤」を活用しながら、新たな桜の保全の可能性を探っていきます。
打合せ後は、しばた桜まつりを訪れ、船岡城址公園や千桜橋周辺の桜を見学しました。船岡城址公園では、多くの来場者でにぎわう春の景色に触れ、改めて桜が地域にとって大切な存在であることを実感しました。
また、昨年度「桜色活力剤」を散水した千桜橋周辺のヤエベニシダレザクラの様子も確認し、これまでの活動の積み重ねを振り返る機会となりました。
本校はこれからも、地域の皆様と連携しながら、桜を守り、未来へつなぐ活動に取り組んでまいります。
柴田町の「なすがままカフェ」にて活動展示会が開催
4月4日(土)~19日(日)(月曜日除く)の期間限定で本校の活動展示が柴田町のなすがままカフェにて実施されます。
本日は、展示ブースの作成のため、なすがままカフェを訪問しました。会場は一目千本桜の土手沿いに位置しており、地域の桜を身近に感じられる場所です。本校が取り組んでいる桜に関する研究や地域振興の活動を紹介する場として、大変意義深い機会となりました。
当日は、地域の皆様にもご協力をいただきながら、展示準備を進めました。多くの方々のお力添えにより、活動の歩みや研究内容を伝える展示ブースを整えることができました。
展示会場では、これまで取り組んできた研究活動や地域との連携の様子を紹介しています。桜を守り、地域の未来につなげていくための本校の取組を、多くの皆様にご覧いただければ幸いです。
また、桜を愛する人々が集まる場所であることから、埼玉県立所沢北高等学校から提供いただいたクビアカツヤカミキリの標本も展示し、その重要性についての注意喚起を行っています。ぜひ、実物を見に来てください。
また、4月5日(日)・7日(火)・8日(水)・9日(木)・11日(土)・12日(日)には、展示説明会も行います。各日13時と15時からの実施を予定しており、8日(水)のみ15時からの1回となります。活動の内容や研究の思いを、直接お伝えできる機会となりますので、ぜひお立ち寄りください。
このたびの展示開催にあたり、ご協力いただきましたなすがままカフェ関係者の皆様、地域の皆様に厚く御礼申し上げます。今後も地域とともに桜を守り、活動をさらに発展させてまいります。
「第24回 水ものがたり研究会」に参加しました
日本水環境学会東北支部主催「第24回 水ものがたり研究会」に参加するために仙台二華高等学校を訪れました。本研究会は、県内外の高校生や大学生、研究者が集まり、水環境や地域課題に関する研究発表と意見交換を行う場として実施されました。
今回の発表では、これまで取り組んできた桜の研究を踏まえながら、新たな研究の方向性について報告する貴重な機会となりました。また、県内外の参加校とともに研究成果を共有することができました。
研究会では、本校のほかにも、水質、生態系、湿地環境、地域資源の活用など、さまざまなテーマによる発表が行われました。他校の発表から多くの刺激を受けるとともに、高校生同士の交流に加え、大学生や専門家の方々との意見交換を通して、研究を深めるための新たな視点を得ることができました。
発表後の意見交換も、生徒たちにとって大きな学びとなりました。自分たちの研究を外部に発信し、助言をいただくことで、今後の課題や研究の方向性をより明確にすることができました。今回の参加を通して、生徒たちは研究を「まとめて終わるもの」ではなく、「対話によって深めていくもの」として捉えることができました。
今後も、地域に根ざした課題に向き合いながら、研究と実践を積み重ねてまいります。
最後になりますが、本研究会を開催・運営してくださった皆様、ご助言をいただいた皆様に心より感謝申し上げます。
「桜プロジェクト」が「クボタプレス」に掲載されました
本校科学部「桜プロジェクトチーム」の取り組みが、株式会社クボタ様の広報媒体「クボタプレス」にて公開されました。
▼掲載記事はこちら
https://www.kubota.co.jp/kubotapress/people/sakura-pj.html
本記事では、桜色活力剤の開発や、被災地である千年希望の丘から始まった研究の背景、そして地域と連携した桜の保全・植樹活動について取り上げていただいております。
取材では、生徒一人ひとりの思いや日々の研究の様子を丁寧にすくい上げていただき、活動の本質である「人と地域をつなぐ研究」を、非常に分かりやすく表現していただきました。
また、撮影においては、生徒たちの「らしさ」が伝わる場面を大切にしていただき、日頃の活動そのままの、明るく和やかな雰囲気が感じられる内容となっております。
本取材・掲載にあたり、ご尽力いただきました関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
今後も、桜の研究を通して地域に貢献する活動を継続してまいります。引き続き、ご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
環境省関連セミナー登壇と卒部式
2月28日(土)、科学部(桜プロジェクトチーム)が、気候変動適応東北広域協議会セミナーにおいて講演を行いました。卒業式前日という節目の日に、これまで積み重ねてきた活動を社会へ向けて発信する機会となりました。
発表は20分でも、ここまでの歩みは決して短くありません。何度も練り直したスライド、繰り返した練習。最後の一秒まで言葉を整え続けるその姿は、3年間の積み重ねそのものでした。
午後には科学部の卒部式を実施しました。成果や受賞歴以上に語られたのは、「どう向き合い続けたか」という過程でした。挑戦し続ける姿勢が、静かに、しかし確かに受け継がれていきます。
喜びも悔しさも共有してきた仲間たち。支え合い、励まし合いながら進んできた時間そのものが、かけがえのない財産です。今日の笑顔は、その積み重ねの証です。
3年生のたちの入部から本日に至るまでの活動写真を、後輩が一本の映像にまとめ上映しました。映し出されたのは、研究成果だけではなく、「問い続けてきた人」の姿。世代を越えて続いてきた挑戦が、確かに今へとつながっていることを感じる時間となりました。
3年生の言葉を、真剣な眼差しで受け止める後輩たち。背中で語られてきたものが、今、形になって手渡されます。科学部の歩みは、ここで終わりません。
色紙に込められた「ありがとう」という言葉の裏には、数え切れない時間があります。研究の成果は数字に残りますが、支え合った関係は人生に残ります。
明日は卒業式です。問い続けた経験、逃げなかった時間、社会と向き合った責任。それらは、これからの人生を支える確かな力になります。桜色の未来は、研究テーマとして終わるものではなく、一人ひとりの歩みの中で、これからも続いていきます。
保護者の皆様へ
これまで本校科学部の活動に対し、多大なるご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございました。大会参加や外部発表、研究活動の継続にあたり、ご家庭での支えが大きな力となっておりました。本日の講演をもって、3年生の公式な科学部活動は一区切りとなります。明日の卒業式を迎え、それぞれが新たな一歩を踏み出します。今後とも本校教育活動へのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
萩尾斗武