農場だより
カーネーションとナデシコの人工交配(生物工学専攻)
生物工学専攻では「交雑育種による『新たな花の色や形』を持つ,ナデシコ属植物の品種改良に関する研究」を行っています。特に,宮農がある名取市はカーネーションにおいて東北一の生産量を誇っているため,力を入れて研究活動を行っています。
カーネーションから今回の人工交配に使用する花粉を採取します。
採取したカーネーションの花粉はこちらのナデシコにつけます。
交配相手であるナデシコは柱頭のみを残し,他は取り除きます。特におしべを残すと自家受粉してしまうため,おしべは確実に取り除きます。
柱頭に先ほどカーネーションから採取した花粉をつけます。その後,虫や風によって他の花粉が付かないようにするため,袋がけしてホチキスで留めます。
今回の人工交配によって得られる種子がどのような花を咲かせるか。今から楽しみですね。
KUBOTA直播き出前授業の実施(作物部門2年生)
作物部門の2年生を対象に株式会社KUBOTA考案の直播栽培にチャレンジしました。
育苗箱に種を撒かず、直接水田に種を撒く技術です。
写真は種に鉄をコーティングしています。
鉄でコーティングした種を水田に直接撒きます。
KUBOTAの最新の播種機で生徒が種まきをしました。
この機械はGPSを搭載して手放し運転で動くことができます。
高舘小学校5年生の皆さんも来校して最新技術を学びました。
最新技術に小学生は「すごい」「かっこいい」と声を上げて喜んでくれました。
最新技術を教えていただいたKUBOTAさんに感想と感謝の気持ちを発表しました。
収穫まで一生懸命に育てていきます。ありがとうございました。
果樹部門より:モモの摘果
果樹部門より
季節が進むのは早くモモの摘果作業をしています。
受粉したモモはこのように実が着きますがこれでは大きく甘いモモは収穫できません。
そこでこれらの中から形や大きさのよい実を残して摘み取ります。
こうして残ったモモは木から栄養を十分に受けおいしい実となります。
収穫は早く収穫のできる早生(わせ)品種では7月下旬からの予定です。
生徒と共に収穫を楽しみにしています。
オリジナルイチゴの鉢上げ(生物工学専攻)
生物工学専攻では、異なる品種のイチゴを掛け合わせて、オリジナルのイチゴを作り出しています。
本日は前回の実習で発芽調査をしたオリジナルイチゴの鉢上げを行いました。
根を傷めないように指先に神経を集中させ,丁寧に鉢上げしました。
これらのイチゴは今後,形質調査を行っていきます。そのため,本来なら鉢上げにあまり適さない,とても小さな株も鉢上げしました。そのような小さな株に対して,割り箸を用いて鉢上げをしました。
無事オリジナルイチゴ148株の鉢上げを終えることが出来ました。今後はこれらのイチゴの形質調査を行い,より優良なものを選抜していきます。
オリジナルイチゴ発芽調査(生物工学専攻)
生物工学専攻では、異なる品種のイチゴを掛け合わせて、オリジナルのイチゴを作り出しています。
昨年度交配し,4月下旬に播種した交配種のイチゴ(オリジナルイチゴ)が芽を出しはじめました。
本日,3年生の生物工学専攻班ではオリジナルイチゴの発芽率を調べました。
オリジナルイチゴは全てで8種類あり,発芽調査には時間がかかりましたが,研究班で協力し,無事発芽率を求めることが出来ました。