農場便り

カーネーションとナデシコの人工交配(生物工学専攻)

生物工学専攻では「交雑育種による『新たな花の色や形』を持つ,ナデシコ属植物の品種改良に関する研究」を行っています。特に,宮農がある名取市はカーネーションにおいて東北一の生産量を誇っているため,力を入れて研究活動を行っています。

 

カーネーションから今回の人工交配に使用する花粉を採取します。

 

採取したカーネーションの花粉はこちらのナデシコにつけます。

 

交配相手であるナデシコは柱頭のみを残し,他は取り除きます。特におしべを残すと自家受粉してしまうため,おしべは確実に取り除きます。

 

柱頭に先ほどカーネーションから採取した花粉をつけます。その後,虫や風によって他の花粉が付かないようにするため,袋がけしてホチキスで留めます。

 

今回の人工交配によって得られる種子がどのような花を咲かせるか。今から楽しみですね。