農場便り

2021年6月の記事一覧

オリジナルイチゴ作成に向けた順化と人工交配(生物工学専攻)

生物工学専攻では,異なる品種のイチゴを掛け合わせて,オリジナルのイチゴを作り出しています。

本日は,3月17日に試験管に無菌播種し,無菌培養室にて培養していたオリジナルのイチゴを順化させていくたために,オリジナルイチゴを試験管から取り出し,土ポットに植えていきました。

根を傷めないように丁寧に植えていきます。

試験管から出したオリジナルイチゴは少しずつ外の環境に慣れさせていきます(順化)。

次に異なる品種同士のイチゴをかけ合わせます。まだ現在のオリジナルイチゴの食味試験・内部品質検査・外観調査等を行っていませんが,花があるこのタイミングで次の世代のオリジナルイチゴをつくらなければならないため,人工交配をしていきます。

その後,虫や風によって他の花粉が付かないようにするため,袋がけしてホチキスで留めました。今回の人工交配によってどのようなオリジナルイチゴが出来るのか。今から楽しみですね。

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サクラの挿し木(生物工学専攻)

生物工学専攻では「『宮農 復興の桜』に関する研究」を行っています。特に,植物バイオテクノロジーで学ぶ技術をいかしたサクラの大量増殖を行っています。

本日は植物の栄養繁殖の1つであり,クローン技術の元祖ともいえる「挿し木」を行いました。

挿し木のために枝を整えます。まず挿し木に必要な箇所を切り出します。次に必要最低限の葉だけ残し,他の葉を切り落とします。

整えた枝の下部には発根促進剤をつけ,葉には蒸散抑制剤を浸漬し,土に挿していきます。

挿し木終了後には剪定ばさみやカッター等の道具の手入れもしっかり行いました。

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高舘小学校との連携授業(作物部門)

作物部門では4年前から高舘小学校と連携して枝豆の播種を行っています。

今年、植えたのは黒五葉、秘伝、大納言、小すずの品種です。それぞれ、納豆、きなこ、あんこ、煮豆と見た目も用途も様々です。

高校生が講師になって6年生に品種の特徴や植え方をレクチャーをしてから全員で種をまきました。

ものさしを使用して、一カ所2粒ずつまいていきます。

6年生はたった30分で30メータの種まきを終わることができまた。

秘伝(緑豆)をまいた1班。

小すず(納豆豆)をまいた2班

大納言(あずき)をまいてくれた3班です。

これから、3年生がこの圃場を管理していきます。7月に土寄せ(中耕)、8月下旬に収穫予定です。

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カーネーションとナデシコの人工交配(生物工学専攻)

生物工学専攻では「交雑育種による『新たな花の色や形』を持つ,ナデシコ属植物の品種改良に関する研究」を行っています。特に,宮農がある名取市はカーネーションにおいて東北一の生産量を誇っているため,力を入れて研究活動を行っています。

 

カーネーションから今回の人工交配に使用する花粉を採取します。

 

採取したカーネーションの花粉はこちらのナデシコにつけます。

 

交配相手であるナデシコは柱頭のみを残し,他は取り除きます。特におしべを残すと自家受粉してしまうため,おしべは確実に取り除きます。

 

柱頭に先ほどカーネーションから採取した花粉をつけます。その後,虫や風によって他の花粉が付かないようにするため,袋がけしてホチキスで留めます。

 

今回の人工交配によって得られる種子がどのような花を咲かせるか。今から楽しみですね。

 

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KUBOTA直播き出前授業の実施(作物部門2年生)

作物部門の2年生を対象に株式会社KUBOTA考案の直播栽培にチャレンジしました。

育苗箱に種を撒かず、直接水田に種を撒く技術です。

写真は種に鉄をコーティングしています。

鉄でコーティングした種を水田に直接撒きます。

KUBOTAの最新の播種機で生徒が種まきをしました。

この機械はGPSを搭載して手放し運転で動くことができます。

高舘小学校5年生の皆さんも来校して最新技術を学びました。

最新技術に小学生は「すごい」「かっこいい」と声を上げて喜んでくれました。

最新技術を教えていただいたKUBOTAさんに感想と感謝の気持ちを発表しました。

収穫まで一生懸命に育てていきます。ありがとうございました。

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