2022年1月の記事一覧
高校生ビジネスプラングランプリにおいて最高賞のグランプリを獲得
日本政策金融公庫が主催する第9回「創造力、無限大∞ 高校生ビジネスプラン・グランプリ」の最終審査会が1月9日に東京大学において開催されました。応募総数 3,087 件の中から選ばれたファイナリスト 10 組がプレゼンテーションを行い、本校の農業経営者クラブの生徒が発表した「#ZEROマイプラ」というプランがグランプリを獲得しました。当日は、プレゼンテーションに先立ち、岸田内閣総理大臣から高校生に向けたビデオメッセージをいただきました。
プラン内容は水田用肥料として使われているプラスチックカプセルの残骸による環境汚染を防止するため、ゆっくり溶ける肥料を開発し、廃棄物ゼロを目指すプランです。事業化プロセスの完成度の高さや、環境問題を解決する商品を考案したことが高く評価され受賞に至りました。2月1日には村井知事へ表敬訪問を行い報告する予定です。
生活科 課題研究発表会を行いました。
「課題研究」という授業は?
・生徒が、テーマと目標を自分で設定して、栽培や調査、実験を行い結果や考えをまとめる授業です。
・全ての3年生が、学科や研究班毎にテーマに沿って取り組んでいます。
生活科では、1月25日(火)に、研究発表会を行いました。
3年生は4月から取り組んできた研究の成果を、緊張しながらも堂々と発表することができました。
1・2年生にとっては、先輩の研究へ取り組む姿勢や成果を見ることができ、とても良い刺激を受けていたようです。
コロナ禍でしたが、多くの方のご協力をいただき、生徒たちは研究や実習を続けることが出来ました。
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
文部科学大臣賞を受賞し教育長表敬訪問をしました。
農業経営者クラブの2年生の目黒花織さんが第17回私の仕事作文コンクールにおいて全国から3122点の応募があった中で最優秀賞の文部科学大臣賞を受賞しました。
1月19日、伊東昭代教育長へ表敬訪問して、作文の内容について報告させて頂きました。
教育長からは「作文に感動しました。姉の病気から諦めずに一歩踏み出して活動しているところが素晴らしいと思います。今後も頑張ってください。」と暖かいお言葉を頂くことができました。ありがとうございました。
題「2㏄で繋がる命のバトン」
「なんで私だけがこんな目に…」
絶え間なく続く吐き気、消えることの無い倦怠感、抜ける髪の毛。一本の管が彼女の消えかけた命の灯をつないでいた。
私には大好きな姉がいます。公園に遊びに行くときは私の手を握り、苦手な犬が近づくと守ってくれる優しい人です。
私が小学四年生になると、姉は食欲が無くなり、疲れも取れず、数日後には入院することになったのです。母から「お姉ちゃんが白血病になったの。病院で看病するから家に帰れない」と言われ、家族がバラバラに暮らすことになりました。
ある日、病院に見舞いに行くと、部屋から姉の嗚咽が聞こえてきます。薬の影響で毛髪は抜け落ち、苦痛で泣き続ける姉の背中を母が擦っていました。いつも笑顔だった姉の変わり果てた姿にショックを受けて、部屋に入ることができませんでした。
長い闘病生活の末、ようやく姉は家に戻って来ましたが、数ヶ月後には病気が再発したのです。重症のために2回目の治療は臍帯血移植を行うことになりましたが、家族は驚くほど明るく振舞いました。不安の中、必死に笑顔でいようとしたのです。再び始まった闘病生活は一年で手術とリハビリを終えて家に帰ることになりました。
久々に4人で囲む食卓がこんなにも幸せなことだとは、病気にならなければ気づくことはできなかったでしょう。ようやく戻った日常が再び壊れるとは、この時は知る由もなかったのです。
数ヶ月後、私が学校から帰宅すると、母が鞄にパジャマや歯ブラシを詰めていました。胸が締め付けられ「あぁ、またか」と思いました。そう、3度目の再発。今まで姉は闘病によって学校の思い出、青春、経験を失っています。この生活は終わることはないのか?出口の無い真っ暗なトンネルを歩き続ける姉を想い、私の感情は爆発したのです。「なんでお姉ちゃんばっかり、なんで私の家族が…」と泣き続ける私を母は優しく抱きしめてくれました。
三回目の治療は骨髄移植。正常な血液を作る骨髄細胞を他人から移植します。骨髄バンクに登録した人を対象に、姉の血液HLAが適合することが必要ですが、その確率は数万分の一という低いものです。痩せていく姉を見ると、命が削られていくようで、早くドナーが見つかって欲しいと祈るしかありませんでした。
ある日、母から「移植してくれる人が見つかった」とメールが届きました。2か月後には手術は成功し、姉は少しずつ元気を取り戻していきました。中学・高校を病院で過ごしましたが、今では元気に大学生活を送っています。姉の命と家族の笑顔のために、手を差し伸べてくれたドナーに心から感謝しています。
この想いを形にするために、私は白血病の薬で髪が抜ける辛さを少しでも軽減したいと、自分の髪を30cm以上切ってNPO法人に寄付を行うヘアドネーションを行い続けています。
現在、全国で1800人の白血病患者がドナーを探しています。骨髄バンクには53万人が登録していますが、ドナーの仕事や家庭、健康等の理由から約半分は選定が失敗します。全ての患者を救うためには今の倍以上の登録が必要です。誰もが発症する可能性がある白血病だからこそ、20歳から2㏄の採血で出来るドナー登録を一人でも多くの人に勧めたいです。
骨髄バンクについて話すと「死んだら怖い」と言います。しかし、日本において骨髄移植による死亡例はありません。多くの人が間違ったイメージを持っているからこそ、将来は骨髄バンクのコーディネーターとして働きます。これはドナーが安心して骨髄を提供するために、病院、家族、職場へのアドバイスや調整を行う仕事です。姉や家族が苦しむ姿を誰よりも理解しているからこそ、白血病患者とドナーをつなぐ命のバトンになりたい。
たった2㏄の血液とドナーの優しさが、私を青空の下へ連れ出してくれました。今度は私がコーディネーターとして患者を救う番です。誰かの光となって道を照らす未来を信じ、一歩一歩進んでいきます。
※この大会は1,600字以内という規定があり、この作文は1593字で構成されています。
先輩の話を聞く会
1月19日に先輩の話を聞く会を開催しました。
3年生の先輩8名が、1年生と2年生にどのようして進路を実現したか講話しました。
進路前の準備、心構え、試験前にやっておいた方がいいこと、普段の勉強、資格取得等、
様々な対策を話してくれました。前半では4名の就職を決めた3年生のお話です。
1年生と2年生はその話を聞いて一生懸命にメモを取ります。
実際に試験を受けてきた先輩の言葉には説得力があり、集中して話を聞いていました。
後半戦は進学を決めた生徒4名の講話です。
公立大学、私立大学、専門学校、農業大学校に進路を決めた生徒が話しをしてくれました。
2年生は数ヶ月後には進級し進路に向けての活動が本格的にはじまります。
1年生は将来に向けて進路の方向性を考えなくてはいけません。
進路は様々な可能性が広がっています。だらこそ、自分の目標をもって高校生活を送ることは普段の勉学へ高い意識を持つことができます。
先輩は後輩に
「授業中に質問することは面接で自分の意見を言う練習に繋がります。」
「授業の最後に書く感想文は小論文の練習に繋がります。」
「普段の勉強を頑張ることが進路に繋がります。」という言葉に納得しました。
3年生の皆さんありがとうございました。
2年生進路ガイダンス
1月12日に2年生を対象とした進路ガイダンスが行われました。
進路は大きく進学と就職に分かれます。
就職希望者は体育館で就職にどのような人が選ばれるかというお話をお伺いしました。
説明を聞いた後は業種や進路先に分かれて、更に細かく話を聞いていきます。
将来、自分の仕事にしたいと考えているために生徒達の表情も真剣です。
進学先ではどんなことを学べるのか、学校の雰囲気、取得できる資格、
設備、先生達、奨学金、学校だけの強み、就職先など多岐にわたって質問がされていました。
本校では早めの進路活動を実践することで進路実現を目指しています。