部紹介

科学部

11月16日 支援活動として大阪府立堺工科高等学校の生徒さんが来校

 被災地への支援活動の一環として、大阪府立堺工科高等学校の生徒のみなさんが来校されました。今年度はコロナの影響で他校との交流をしていなかったため、生徒たちは和気藹々とコミュニケーションを楽しんでいる様子でした。お互いに刺激になるいい時間を過ごさせていただきました。

調味料の「被災地の桜DE塩」の作り方をレクチャーしています

 

最近認証された新品種「玉夢桜」の苗をプレゼント

最後には立派な包丁のプレゼントを頂きました・・・!ぜひまたの機会に交流をお願いします!

 

 

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10月17日 石巻市でボランティア活動

羽黒山公園で追肥作業

 羽黒山公園は、大きな地震が発生した時に避難所として使用できるところです。寄贈されたという桜が10本ほど植えてありましたが、それぞれ塩害が現れていました。塩害は葉の約5分の1に影響が見られました。桜の様子を見た後、成長力が弱い桜7本に肥料(グリーンパイル)を2本ずつ打ち込みました。その後、木の幹に食い込んでいた紐を取り外し、それぞれに「エドヒガン」と書いた看板を取り付けました。

 このほか松並公園の桜に追肥なども行いました。公園の前に住んでいる鈴木さんに東日本大震災時の津波の話など貴重な話を聞くことができました。私たちの活動に対して、「花は心を豊かにするもの。桜をたくさん植えて、たくさんの人を笑顔にしていって欲しい。」とお願いされました。

私たちは今後、各被災地に適合した植栽法をより早く確立し、全国の被災地の人々を桜で明るく笑顔にするとともに、土石流などを防止するための強固な地盤を作っていきたいと考えています。                        報告:安海央太

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10月10日 丸森町ボランティア活動及び2019年の台風19号の被害調査

 

役場前の桜に追肥

 役場前では、桜に肥料(グリーンパイル×2)をそれぞれ与えました。肥料を与えた桜に、その桜の名称と「宮農」の文字を含めた看板を掛けました。

台風19号によって電柱が倒れてしまったという丸森町五福谷地区を調査したところ、住民から「以前はこの周辺から桜の花を見ることができた。だが、台風19号がやってきたせいで周辺にあった桜の木が無くなってしまった。できればもう一度桜のある景色を見たい。」との話を聞きました。

 

◦土砂崩れの現場

 土砂崩れの現場には鎮魂碑があり、線香を供えた。鎮魂碑が建っている所には家の跡があった。家の跡からは鉄の棒の様なものが複数、下から突き出していて、それらが一方向に向かって倒れていた。このことから土石流の強さ(勢い)が分かります。

 土砂崩れした部分の周辺を見た所、杉の木が多数あった。杉の木は根が深くに伸びない、と言われている。そのため、土砂崩れが発生してしまうと沢山の杉の木が一気に流されてしまう。さらに周辺を見てみると、桜の木が生えていた。桜の木は杉の木に比べて、根が深くに伸びると言われている。それを証明するかのように、この家の跡の傍には桜が生えてあった。この桜は見た目から山桜と推測。他にも付近に10m~15mの桜の木が三本、生えてあった。

それぞれの地域の土や石を採取し学校に持ち帰って対策を練ることにしました。

報告:安海央太

 

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人工交配による桜の新品種認定

8月11日に「玉夢桜」、「あわ紅桜」、「小令和桜」の3品種が公益財団法人日本花の会から新品種の認定を受けました。なかでも「玉夢桜」(第025号)(http://www.hananokai.or.jp/sakura/sakura-system/)は塩害に強い品種を掛け合わせ開発に成功し、命名に当たっては集団移転先の岩沼市玉浦西地区から『玉』の1字を入れ、復興への願いを込めました。

タマユメザクラ認定証市長報告

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科学部紹介

2019年度活動報告

 私達は、8年前の東日本大震災直後から、津波に耐えた「奇跡の桜」をバイオテクノロジーで増やし、被災地に植える活動をしています。歴代の先輩方は、土壌塩害と潮風害を防ぐ方法や、サークルリング状花塩を使った育成法を開発しました。しかし、沿岸部の土には栄養分が少なく、生育に遅れが見え始めました。私達は今まで開発した植樹法にプラスした桜への施肥に加え、使用する施肥を「被災地の桜DE塩」を開発・販売することで賄いました。さらに、講習会やイベントなどを通し、地域の方々との交流や街の活性化も図っています。現在「被災地の桜DE塩」は震災関連施設等での常設販売に加え、大阪進出も果たしました。今は新たに桜葉の利用による「究極の管理法」の研究や、商品の品質向上を目指して取り組みを進めています。桜の成長もV字回復傾向にあり、震災直後に比べ健全化しつつあります。今年を振り返ってみると、引き続き桜の植樹をしてきましたが、とくに「被災地の桜DE塩」の復旧活動などに大きな成果が得られました。

 また、私達の活動を日々発信するため、様々な大会に参加しました。中でも7月29日にパシフィコ横浜で行われた、さだまさし主催の「高校生ボランティア・アワードコ019」では、全国134校の高校生が集まる中、ブース発表をすることで、他校の方々と意見交換がブース見学を行い交流を深めることができました。来場した方に試供品の「被災地の桜DE塩」お配りし、県外の多くの方に広めることができました。このような大会に出場することにより、多くの方に被災地の現状を伝えるとともに、興味を持って実際に訪れてくれる方を増やすことができると考えています。これからも、地域に貢献できるように地域の方々とともに、桜と笑顔が満開の地域を目指して活動していきます。

 今年度もやる気のある部員を募集していますので、興味のある方は是非科学部まで足を運んでみてください。

 

2019年度 科学部のあゆみ

・日本森林学会大会 第6回高校生ポスター発表 優秀賞

・マイナビ農業アワード2019教育・福祉の部 優秀賞

・高校生ボランティア・アワード2019 全国表彰 

・第5回全国ユース大会東北大会 協賛企業特別賞

・第70回日本学校農業クラブ東北大会 プロジェクト発表Ⅱ類 優秀賞

・農業クラブ県大会 プロジェクト発表Ⅱ類 出場

 

 

 

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