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2025年7月の記事一覧

震災の地に再び命を吹き込む~宮農生と地域が挑む海岸林の再生実験~

7月13日、仙台市若林区荒浜の海岸林にて、独自に開発した植物活性剤「桜色活力剤」の現地実証実験を実施しました。本実験は、東日本大震災により甚大な被害を受けた沿岸部において、広葉樹の生育回復と地域景観の再生を目指す取り組みの一環です。

▲ 桜色活力剤の開発経緯や効果について説明する生徒

今回の散水対象となったのは、荒浜地区の海岸林に植樹された広葉樹で、高温・乾燥・塩害といった過酷な環境下に置かれています。これらの樹木に対し、「桜色活力剤」を散布し、葉の変化や樹勢の改善状況を今後継続的に観察していきます。

▲ 活力剤を実験用に適切な濃度に希釈する作業の様子

この「桜色活力剤」は、震災後の復興活動と気候変動への対応を両立するために研究・開発したもので、植物の高温・乾燥・塩害への耐性向上が期待されています。既に一定の効果が確認されており、今回はより厳しい沿岸環境での実証へと進みました。

▲ 蔵王のブナと水を守る会の皆様と協力しながら、樹木に丁寧に散水

当日の活動には、地元NPO「蔵王のブナと水を守る会」や関係機関の皆様にもご協力をいただき、生徒たちは科学的根拠に基づく手法で調査・散水を実施しました。

なお、この取り組みには、仙台放送およびKHB東日本放送の取材が入り、地域報道の中で紹介されました。

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私たちは今後も、「震災復興 × 気候変動 × 地域振興」という複合課題に対し、地域の方々と連携しながら、持続可能な未来に向けた実践を続けてまいります。

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