農場だより
オリジナルイチゴ作成に向けた順化と人工交配(生物工学専攻)
生物工学専攻では,異なる品種のイチゴを掛け合わせて,オリジナルのイチゴを作り出しています。
本日は,3月17日に試験管に無菌播種し,無菌培養室にて培養していたオリジナルのイチゴを順化させていくたために,オリジナルイチゴを試験管から取り出し,土ポットに植えていきました。
根を傷めないように丁寧に植えていきます。
試験管から出したオリジナルイチゴは少しずつ外の環境に慣れさせていきます(順化)。
次に異なる品種同士のイチゴをかけ合わせます。まだ現在のオリジナルイチゴの食味試験・内部品質検査・外観調査等を行っていませんが,花があるこのタイミングで次の世代のオリジナルイチゴをつくらなければならないため,人工交配をしていきます。
その後,虫や風によって他の花粉が付かないようにするため,袋がけしてホチキスで留めました。今回の人工交配によってどのようなオリジナルイチゴが出来るのか。今から楽しみですね。
草花部門夏期花壇植栽
宮城県立精神医療センターの正面玄関花壇植栽風景
宮城県精神医療センター正面玄関花壇植栽完成写真
宮城県庁花時計植栽風景
宮城県庁花時計植栽完成写真(草花部門2・3年生)
サクラの挿し木(生物工学専攻)
生物工学専攻では「『宮農 復興の桜』に関する研究」を行っています。特に,植物バイオテクノロジーで学ぶ技術をいかしたサクラの大量増殖を行っています。
本日は植物の栄養繁殖の1つであり,クローン技術の元祖ともいえる「挿し木」を行いました。
挿し木のために枝を整えます。まず挿し木に必要な箇所を切り出します。次に必要最低限の葉だけ残し,他の葉を切り落とします。
整えた枝の下部には発根促進剤をつけ,葉には蒸散抑制剤を浸漬し,土に挿していきます。
挿し木終了後には剪定ばさみやカッター等の道具の手入れもしっかり行いました。
高舘小学校との連携授業(作物部門)
作物部門では4年前から高舘小学校と連携して枝豆の播種を行っています。
今年、植えたのは黒五葉、秘伝、大納言、小すずの品種です。それぞれ、納豆、きなこ、あんこ、煮豆と見た目も用途も様々です。
高校生が講師になって6年生に品種の特徴や植え方をレクチャーをしてから全員で種をまきました。
ものさしを使用して、一カ所2粒ずつまいていきます。
6年生はたった30分で30メータの種まきを終わることができまた。
秘伝(緑豆)をまいた1班。
小すず(納豆豆)をまいた2班
大納言(あずき)をまいてくれた3班です。
これから、3年生がこの圃場を管理していきます。7月に土寄せ(中耕)、8月下旬に収穫予定です。
カーネーションとナデシコの人工交配(生物工学専攻)
生物工学専攻では「交雑育種による『新たな花の色や形』を持つ,ナデシコ属植物の品種改良に関する研究」を行っています。特に,宮農がある名取市はカーネーションにおいて東北一の生産量を誇っているため,力を入れて研究活動を行っています。
カーネーションから今回の人工交配に使用する花粉を採取します。
採取したカーネーションの花粉はこちらのナデシコにつけます。
交配相手であるナデシコは柱頭のみを残し,他は取り除きます。特におしべを残すと自家受粉してしまうため,おしべは確実に取り除きます。
柱頭に先ほどカーネーションから採取した花粉をつけます。その後,虫や風によって他の花粉が付かないようにするため,袋がけしてホチキスで留めます。
今回の人工交配によって得られる種子がどのような花を咲かせるか。今から楽しみですね。
KUBOTA直播き出前授業の実施(作物部門2年生)
作物部門の2年生を対象に株式会社KUBOTA考案の直播栽培にチャレンジしました。
育苗箱に種を撒かず、直接水田に種を撒く技術です。
写真は種に鉄をコーティングしています。
鉄でコーティングした種を水田に直接撒きます。
KUBOTAの最新の播種機で生徒が種まきをしました。
この機械はGPSを搭載して手放し運転で動くことができます。
高舘小学校5年生の皆さんも来校して最新技術を学びました。
最新技術に小学生は「すごい」「かっこいい」と声を上げて喜んでくれました。
最新技術を教えていただいたKUBOTAさんに感想と感謝の気持ちを発表しました。
収穫まで一生懸命に育てていきます。ありがとうございました。
果樹部門より:モモの摘果
果樹部門より
季節が進むのは早くモモの摘果作業をしています。
受粉したモモはこのように実が着きますがこれでは大きく甘いモモは収穫できません。
そこでこれらの中から形や大きさのよい実を残して摘み取ります。
こうして残ったモモは木から栄養を十分に受けおいしい実となります。
収穫は早く収穫のできる早生(わせ)品種では7月下旬からの予定です。
生徒と共に収穫を楽しみにしています。
オリジナルイチゴの鉢上げ(生物工学専攻)
生物工学専攻では、異なる品種のイチゴを掛け合わせて、オリジナルのイチゴを作り出しています。
本日は前回の実習で発芽調査をしたオリジナルイチゴの鉢上げを行いました。
根を傷めないように指先に神経を集中させ,丁寧に鉢上げしました。
これらのイチゴは今後,形質調査を行っていきます。そのため,本来なら鉢上げにあまり適さない,とても小さな株も鉢上げしました。そのような小さな株に対して,割り箸を用いて鉢上げをしました。
無事オリジナルイチゴ148株の鉢上げを終えることが出来ました。今後はこれらのイチゴの形質調査を行い,より優良なものを選抜していきます。
オリジナルイチゴ発芽調査(生物工学専攻)
生物工学専攻では、異なる品種のイチゴを掛け合わせて、オリジナルのイチゴを作り出しています。
昨年度交配し,4月下旬に播種した交配種のイチゴ(オリジナルイチゴ)が芽を出しはじめました。
本日,3年生の生物工学専攻班ではオリジナルイチゴの発芽率を調べました。
オリジナルイチゴは全てで8種類あり,発芽調査には時間がかかりましたが,研究班で協力し,無事発芽率を求めることが出来ました。
作物部門の田植え終了!
作物部門では10品種を育て、様々な試験・調査・研究を行っています。
今年はひとめぼれ、ササニシキ、まなむすめ、だて正夢、金のいぶき、東北194号、みやこがねもち、蔵の華、つや姫、つきあかりを6haで育てています。
育て方についても普通田植え、密播田植え、密苗田植え、直播きと4つの播種方法を試験しています。
肥料についても企業と連携して環境負荷の少ない最新資材を調査研究を行っています。
また、お米の普及にも取り組むために商品開発にも力を入れてます。
企業連携も積極的に行うことで、現在の最新技術を生徒は体験することができます。
品種が多く、栽培方法を変えることで収穫時期は9月上旬から10月下旬に新米が順次出る予定です。
作物部門の目標は「美味しく、儲けて、楽しい米作り」です。
今年のお米も楽しみにしていてください。
田植えは生徒が自ら機械にのって行います。
はじめに機械に乗った生徒が次の生徒に乗り方を教えていきます。