農場だより
作物部門で塩水選を実施しました。
2021年産の米作りが本格始動しました。
春実習の2年生と3年生は塩水選を行います。
充実した種もみほどよく、健康な苗を作ることができます。そこで、塩水選によってよい種もみを選別を行います。水に食塩を溶かして溶液密度(比重)1.13g/㎝3の塩水を作り、その中に種もみを入れ浮いてきたものを捨てて、沈んだ重い種子のみを種もみとして選びます。
塩水をなめるととてもしょっぱいです。選んだ種もみもとてもしょっぱいので、大量の水で何回も洗い、塩分を落としていきます。春なので温かいですが、水温は数度しかなく、素手で行うと凍えるような冷たさです。ゴム手袋を装着して冷たさを我慢して実習を進めます。
塩分を抜いた種もみは脱水機にかけて水分を飛ばし、風乾によって乾かします。
塩水選では10品種をそれぞれ、色の違う網に入れてネームプレートを付けます。
もし、種もみが一粒でも混ざってしまえば、品種混入により大変なことになります。
生徒はお互いに声がけをしながら塩水選の実習を行いました。
現代農業において塩水選を行わな農家さんもありますが、本校では米作りのコダワリとして毎年塩水選を行います。
いい種もみは発芽した後も、病気にも強く、田植えをしても順調に育ちます。
今から田植えが楽しみです。
田植え準備は順調です!
作物部門では5月からの田植えの前の準備として畔塗り(あぜぬり)を行いました。
畦塗りは水田を取り囲む土の壁に土を塗り付けることで、水が他の水田に漏れるのを防ぎます。水が漏れると、水の管理が難しくなるだけでなく、農薬や肥料の効果も低下します。
トラクターの後ろに畔塗り専用の作業機械を取り付けておこないます。
水田の土を上に巻き上げて、押し付けるように畔を形作ります。
この作業を行うことで、6月の草刈りを減らすことができます。
また、生徒が実習で畔を歩く時も安全に移動することが可能です。