2020年5月の記事一覧
科学部紹介
2019年度活動報告
私達は、8年前の東日本大震災直後から、津波に耐えた「奇跡の桜」をバイオテクノロジーで増やし、被災地に植える活動をしています。歴代の先輩方は、土壌塩害と潮風害を防ぐ方法や、サークルリング状花塩を使った育成法を開発しました。しかし、沿岸部の土には栄養分が少なく、生育に遅れが見え始めました。私達は今まで開発した植樹法にプラスした桜への施肥に加え、使用する施肥を「被災地の桜DE塩」を開発・販売することで賄いました。さらに、講習会やイベントなどを通し、地域の方々との交流や街の活性化も図っています。現在「被災地の桜DE塩」は震災関連施設等での常設販売に加え、大阪進出も果たしました。今は新たに桜葉の利用による「究極の管理法」の研究や、商品の品質向上を目指して取り組みを進めています。桜の成長もV字回復傾向にあり、震災直後に比べ健全化しつつあります。今年を振り返ってみると、引き続き桜の植樹をしてきましたが、とくに「被災地の桜DE塩」の復旧活動などに大きな成果が得られました。
また、私達の活動を日々発信するため、様々な大会に参加しました。中でも7月29日にパシフィコ横浜で行われた、さだまさし主催の「高校生ボランティア・アワードコ019」では、全国134校の高校生が集まる中、ブース発表をすることで、他校の方々と意見交換がブース見学を行い交流を深めることができました。来場した方に試供品の「被災地の桜DE塩」お配りし、県外の多くの方に広めることができました。このような大会に出場することにより、多くの方に被災地の現状を伝えるとともに、興味を持って実際に訪れてくれる方を増やすことができると考えています。これからも、地域に貢献できるように地域の方々とともに、桜と笑顔が満開の地域を目指して活動していきます。
今年度もやる気のある部員を募集していますので、興味のある方は是非科学部まで足を運んでみてください。
2019年度 科学部のあゆみ
・日本森林学会大会 第6回高校生ポスター発表 優秀賞
・マイナビ農業アワード2019教育・福祉の部 優秀賞
・高校生ボランティア・アワード2019 全国表彰
・第5回全国ユース大会東北大会 協賛企業特別賞
・第70回日本学校農業クラブ東北大会 プロジェクト発表Ⅱ類 優秀賞
・農業クラブ県大会 プロジェクト発表Ⅱ類 出場