寄宿舎指導員のブログ

2021年2月の記事一覧

自啓寮 冬期研修「木幡先生,齋藤允先生による舎監講話」

 13名の3年生が卒寮し,がらーんとなった寮は静かでまだ寂しい空気が漂っています。

そんな中ですが,1・2年生の新たな寮生活はスタートし,今月3日より冬期研修を行われています。

 1日目:舎監長講話

 2日目:委員会の反省

 3日目:舎監講話(木幡先生・齋藤允先生)

 4日目:各自の生活の反省

 5日目:決意表明記入

 6日目:決意表明発表 

     研修打ち上げ

というスケジュールで今年度を振り返り,次年度へ向けた決意を発表して寮生活を終えるという予定です。

 

 3日目の舎監講話では,今年度新任として宮農に着任した専任舎監のお二人から講話をいただきました。

 木幡洋介先生からは,親の転勤で転校や引っ越しが多かったことや空手の道を極めインターハイなど全国規模の大会に出場してきたこと,山梨県にあるスポーツ強豪校での厳しい部活や寮生活のことをお話いただきました。教員の道へ進むにあたって小学校の担任の先生と高校時代の空手部の顧問の先生,二人の恩師との出会いがあったとのこと。興味を持ったことにはどんどん挑戦してほしいというメッセージを投げかけてくれました。

わたしは どこでしょう?    モテモテだった日本航空高校時代(下左から2番目) 

大学時代も空手一筋!たくさんのエピソード、真剣に聞いてます。

 

 齋藤允先生からは,山形での高校時代にとある別れがきっかけで勉強に火が付きオール5! そして大学院へと進んだ辛くも美しい!?青春時代のことや前職の保健所勤務のことなどを話していただきました。趣味のすずめ踊りでは宮城の代表として新国立競技場で演舞した映像なども見せていただきました。「万物 皆 我に備わる」という座右の銘を紹介され,小さなことからコツコツ積み重ね,全てのことに全力で取り組むことの素晴らしさを教えてくださいました。

 山形のめんこい三男坊・・・が、勉強と女装に目覚めた高校時代へ      

すずめ踊り歴は4年!選抜メンバーに抜擢され、動画や写真に見入りました。

 

 たくさんの秘蔵写真や動画などを通して,どんな幼少期を過ごし,どんな高校時代を送って宮農の教員になったのかというストーリーや寮生に伝えたいメッセージは,みんなの心にも響いたと思います。面白かった~、他の先生方の話も聞いてみたいという感想が聞かれました。

 これから考査を挟んで冬期研修はまだ続きます。

 

自啓寮 歓送会、卒寮式を終えて

  

 家族のように一緒に過ごした仲間。頼りにしていた先輩。かけがえのない存在。

 毎日ここで一緒に日々を送ってきた3年生13名が、巣立っていきました。

 

 残された1,2年生にはもちろん、私たち職員にとってもかわいい寮生との別れは堪えます。

 「おめでとう、頑張れ!」の気持ちもいっぱいなのですが。

 

 荷物のなくなった居室、帰寮時間になった頃、食堂の空いている席、居室の表札や動態盤の名札、3年生の好物メニューや、起床時の音楽。ムカデのいたずら(ゴム製が仕切りのビニールから落ちてきた・・・!)にびっくりしたとき、「実感」するのです。

 

 学校から帰ってきた1年生女子が、メッセージを読んでまた泣いていました。

 みんなしんみり、男子も寂しくて泣いていました。(心で)

 

 でも、積極的に友達の当番を手伝う、協力する姿。自分も一年後にはみんなと別れることを意識し始めた2年生の言葉も。「悲しいです」とコメントしていた生活厚生委員長ですが、「3年生がいなくなって一人での分担区もありますが、しっかり掃除をしてください」とリーダーシップも見せてくれました。

 

 別れはつらい。ですが、自分たちも先輩の後を引き継いで頑張る。元気に寮を盛り上げていこう。そんな在寮生の気持ちを感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 卒寮式では、3年間はあっと言う間だったこと、寮での出会い、繋がり、感謝の気持ちとこれからの志、そして家族への想いを聞かせてくれました。

 

 ありがとう、3年生。

 

未来に向かって飛び立った3年生を、これからもずっと応援しています。