(科学部)一目千本桜再生プロジェクト④おおがわらオータムフェスティバルへの出店
大河原町・柴田町には、一目千本桜という白石川沿岸にある桜並木があります。柴田農林高等学校では、毎年天狗巣病剪除作業を行い、この一目千本桜の美しい景観を守ってきました。しかし、植樹されている桜の多くは本来の寿命を超えてきており、衰弱している桜も多くなってきています。柴田農林高等学校では千桜部(せんおうぶ)を結成し、樹木用の活力剤を作成し、一定の効果が認められるものの、植樹されている場所の土壌の状況が良くなく、土壌改善が必要であることが判明しました。一方で、本校科学部では桜の植樹における土壌改善というテーマで研究を行っているため、土壌改善といった点では専門性に長けます。そこで、柴田農林高等学校の開発した活力剤と農業高等学校が今までの植樹活動で培ってきた高い排水性・通気性を有する土壌改善法を用いて、東北を代表する桜の名所、一目千本桜の景観を守ることを目標として、一目千本桜再生プロジェクトが発足しました。
2023年3月21日(火)柴田農林高校・沖縄県立北部農林高校との桜に関する情報交換はこちら
2023年3月25日(土)大河原町長からの激励と2校合同プロジェクトの詳細はこちら
本日はより多くの方に「一目千本桜再生プロジェクト」について知ってもらうために、白石川公園で行われた「おおがわらオータムフェスティバル」に柴田農林高等学校と共同で研究成果報告のための出店を行いました。
柴田農林高等学校の「桜用植物活性剤」手づくり講座の様子。作成手順に関して多くの来場者がメモを取っていました。
宮城県農業高等学校では震災後の被災地での桜の植樹活動と「竹式メッチャいい法」の実験結果についての報告を行いました。発表後は多くの質問を受けました。
大河原町・大河原町商工会・大河原町観光物産協会のみなさま、宮城県柴田農林高等学校のみなさま、大河原町樹木医の尾形政幸先生、本日はありがとうございました。今後も千年後まで桜で人を笑顔にできるよう活動を続けていきます。