在校生から受験生へ

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1年5組 食品化学科 小田島 鈴(おだしま すず)さんと朝日 実緒(あさひ みお)さんに聞いてみた!

 Q1:何故、宮農に入ったのですか?

○小田島  鈴さん

 私の将来の夢がショコラティエなので食を学び、加工のことを知れると思い入学を決意しました。普段から私が買っている物が、どのように作られ、どういう経路をたどって店頭に並ぶのか興味があったんです。食品化学科では「食品流通」や「食品加工」の授業があったので宮農を選びました。

 また、食生活アドバイザー、衛生士、菓子検定等の資格も頑張れば取得することができますし、他の学科の農業関係の資格も取れるのが魅力です。受けるか受けないかは自分次第ですけど、やる気があればどんなことにも挑戦できます。

 

○朝日  実緒さん

 将来の夢は調理師になることです。料理を作る時に自分でも野菜を作り、実際に食材に触れることが大事なんじゃないかと思いました。そんな中で、野菜や豚など食材が豊富な農業高校に入り、どのような育て方をしているのかが知りたかったから入学を決めました。

 例えばハッピーターンはとても美味しいですよね。調理は食べ物を美味しくしますが、違う目線からみれば加工も美味しくする技術だと思うんです。調理師として食材はもちろん、加工品も扱うはずです。食品化学科では加工を深く学べるので、美味しいものを作るという意味では同じ考え方です。だからこそ、食品化学科で幅広い食に関わる知識が必要だと考えています。

写真:左が小田島  鈴さん、右が朝日  実緒さん

 

Q2:食品化学ではどんことをするの?

○小田島  鈴さん

 1年生では食品製造という授業では加工実習の衛生面やアミノ酸等の栄養学などの基礎的なことを学びます。2年生になると食品化学と食品流通を学びます。そこでは化学物質を使ったものや、食品流通では世の中の食がどのように流通するか学べます。加工実習ではジャム、ジュース、ケチャップ、燻製、ソース、パン、味噌、缶詰等加工によって食品の賞味期限を延ばし美味しくする技術も学べます。

 楽しかった授業が「出汁の実験」です。「煮干し」や「干しシイタケ」から出汁を抽出して、化学調味料と一緒に入れると旨味や甘味が増すんです。出汁は旨味成分のおかげで塩分が少なくてもしっかりと味を感じることができてとても感動しました。

 新校舎が出来たばかりなので、施設や実習機械が全て新品です。とても綺麗なのでそれだけでもテンションがあがると思いますよ。

 

○朝日  実緒さん

 マーマーレードを作ったんですが、手作業で皮を剥く時に手袋が破損して異物が混入してしまったんです。人の口に入るものだからこそ全て破棄しました。もったいないと思うかもしれませんが、こうやって食の安全が守られているんだということを学びました。

 加工室に入るときは爪を切ったかどうかを確認して、帽子をかぶり髪が出ないようにします。また、手の傷があると黄色ブドウ球菌が混入するのでそれも確認します。髪の毛や埃が入らないように、全身を粘着テープで綺麗にしてから、エアシャワー(強い空気を体に当ててゴミを吹き飛ばす機械)をしてから加工室に入れます。入ってからも手をしっかり洗って、水を切ってから紫外線を当てて滅菌します。その後に更にアルコール消毒します。それだけ気を使うので雑な人やルールを守れない人は向いてないと思います。

 

写真:加工実習(マーマレード)

 

Q3、宮農に入る為にアドバイス

 面接は頑張って欲しいです。志望の動機を的確に伝えられるかは今後の学校生活の中でも必要だからです。志望の動機の他にも「学校について何か知っている事はありますか?」とか聞かれたので、ちゃんと学科や学校のことを調べた方がいいと思います。また「将来はどうしたいのか?」というような卒業後のことも聞かれた人もいたので、先を見据えて将来を語れるようにして面接に挑んでください。情報をしっかり探して、自分の力に変えてください。5教科については、基礎問題と応用問題が出てきます。そのため、基礎が出来なければ絶対に応用は解けません。必ず点数を取らせるための基礎問題も出るので、確実に点数を取って欲しいと思います。過去問を調べて準備を進めてくださいね。応援してます。

写真:(株)カゴメと連携した販売実習。自分たちでトマトを育て収穫して、加工・販売まで学べる。

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