在校生から受験生へ

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【農業・園芸科】山根先生(農業科長)に聞いてみた。農業科の魅力は?パート2

★動物が好きなあなたへ——宮城県農業高等学校で夢をカタチにしよう!

「動物とふれあう仕事がしたい」

「命の大切さを学びたい」

「動物たちと一緒に成長したい」

 

 そんな皆さんの想いを、宮城県農業高等学校で実現しませんか?

 本校では、牛、豚、鶏と触れ合いながら、飼育や管理、繁殖の技術を実践的に学ぶことができます。ただ動物の世話をするだけではなく「なぜこうなるのか?」を考えながら、科学的な視点を持った飼育を実践し、専門的な知識と技術を身につけていきます。

 また、動物たちと過ごす毎日は、単なる勉強にとどまりません。命の尊さを学び、責任を持って世話をすることで、動物たちの変化や成長を間近で感じることができます。小さな変化に気づく観察力、相手の気持ちを思いやる優しさ、そして命を預かる責任感——ここでの経験は、皆さんの未来にとって大きな財産になるはずです。

 卒業後は、大学進学、動物飼育員、農業・畜産関連の仕事など、動物に関わるさまざまな進路が広がっています。あなたの「好き」が、社会に貢献する力へと変わります——それが宮城県農業高等学校の学びです。

動物たちとともに学び、成長し、未来を切り拓きましょう!

宮城県農業高等学校で、あなたの夢への第一歩を踏み出してみませんか?

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【農業・園芸科】山根先生(農業科長)に聞いてみた。農業科の魅力は?

★自然に囲まれ、学びながら成長できる最高の環境!★

宮城県農業高等学校の農業・園芸科では、土に触れ、植物と向き合いながら、実践的な学びを通じて未来の農業を創る力を育てます!

ここが魅力!

○楽しく学べる実習!野菜や果樹、花の栽培を実際に体験!自分たちの手で育てた作物が収穫できる感動を味わおう!

○最新技術も学べる!新しい機械を使った農業、試験管で育てるバイオ技術など、最先端の農業を体験できる!

○動物たちともふれあえる! 学校では牛、豚、鶏を飼育中!命の大切さを学べる貴重な経験が待っています!

○イベントが盛りだくさん! 全校田植え、宮農祭、収穫感謝祭など自分たちが育てた野菜や花を販売!地域の方との交流も楽しめる♪

○未来の選択肢が広がる! 大学進学や農業関連の仕事など学んだことを活かして様々な進路を目指せる!

-農業って楽しい!未来をつくるワクワクを一緒に体験しよう!-

私たちと一緒に、自然とともに学び、自分の可能性を広げてみませんか?

ぜひ、学校見学に来てみてください!沢山の先生と優しい先輩たちがみんなを待っています!

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農業機械科長の三瓶先生にも聞いてみた!

農業機械課はどんな学科ですか?

 一言で言うなら「ものづくり」を学べる学科です。

 生徒の将来像を見た時、日本の基礎を支えているのは農業や工業です。高校時代に基礎から学ぶことができることがこの学科の強みです。

 1週間に実習は1年生が3時間、2年生が4時間、3年生が6時間あり上級生になるにしたがって専門教科が増えていきます。

 一クラス40人を3班に分けて実習を行います。

写真は三瓶先生。エンジンを分解中。

 旋盤班は旋盤という機械を使用して一本の鉄から加工しえ様々な部品を作ります。段付き加工、溝を入れ、R加工などの技術を学びネジや接合資材を作ります。
 溶接班は1年生がアーク溶接、2年生がガス溶接を学びます。初心者を対象にした基本技術から応用まで行い、最後は自分で作品を作ることができます。
 エンジン分解・組み立て班では1年生でガソリンエンジン、2年生でディーゼルエンジンの分解組み立てを行います。ピストンを抜くまで分解して、もう一度エンジンを始動するまで組み立てることで仕組みから用具の名前、組み立て方を深く学ぶことができます。
 3年生になると1,2年生で学んだことの集大成となります。CAD/CAMを実践できます。これは生徒がパソコンで製図を行い、CAMで工作機械を動かすプログラミングを作り、機械に入力して作品を作ります。

 更に課題研究では5つの班(ものづくり班、植物工場班、電気班、自然エネルギー班、機械整備班)に分かれて研究を行います。自分達で課題を見つけて3年間で学んだ技術や知識を活かして研究に取り組みます。自分たちで計画、立案、実行、検証、考察まで行えるとても楽しい授業です。

ものづくり班。太陽光発電で電気が付く。イケアのデザインを採用。

植物工場班。この中では温度・湿度などを管理して冬でも農作物や作ることが可能。

コンピューターを使用して設計を行い、様々なものを作ることができる。

 

どんな所に進学や就職ができますか?そのための対策などは?

 今年度の進学先として東北工業大学、仙台技術高等専門学校、白石技術専門学校、花壇自動車大学校、仙台デザイン専門学校、東北職業能力開発大学校など多くの進学を決めています。将来的に自動車整備士や農業機械の整備士として更に学ぶ生徒が多いです。

 就職先として株式会社クボタ・株式会社ヤンマー等の農業機械メーカーはもちろん、JAの農業機械整備、SEIKOインスツル株式会社、アイリスオ―ヤマ、TOYOタイヤ、日本通運、自衛官の整備部門に就職を決めた生徒が多いです。

 進学・就職の対策として農業機械科ではアーク溶接、ガス溶接、計算技術検定、玉掛、移動式クレーン、フォークリフト、小型車両建設機械、危険物資格の取得が可能です。これだけの資格を取れば進学・就職を有利に進められます。資格は一生ものですし、自分が頑張ってきたという証にもなります。

 

どんな生徒に農業機械科に来て欲しいですか?

 「ものづくり」に興味がある人がいいですね。ほとんどの生徒が高校から学び始めますので、詳しいことが分からなくてもOKです。工業勉強をしたい生徒。将来のために学びたいと思う生徒、専門的な知識技術を常に学び続けられる生徒を期待します。一番は「楽しむ」ていうところに目標を置いていますが、楽しむためにはルールや教えを守り、素直に聞き入れられるのであれば農業機械科を受験してくださいね。

 農業機械科では扱いを間違えれば大けがに繋がります。先生の話をしっかり聞いて、安全に実習を行わなくてはなりません。そのために、5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾)を第一に実習を進めています。周囲の環境を整え、未然に事故を防ぐ姿勢が5Sです。工業系の企業で採用されている企業感を高校生のうちに学ぶことができます。物作りのやりがや、魅力を感じて欲しいですね。

 

授業中に5Sを生徒に伝える三瓶先生。 

 

受験生へのアドバイス

 何故、農業機械科に入りたいのかを明確化して欲しいです。あとは高校入学後に何を目標に頑張っていきたいのか自分の考えをしっかりもっていて欲しいですね。実際の現場でも5Sや安全第一という基礎基本を学び将来のためになる学科です。

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食品化学科長の伊藤先生にも聞いてみた!

Q1:食品化学科とはどんな学科ですか?

 ここは食品の加工を学ぶ学科です。加工するとすぐ腐ってしまう食品も数年にわたって保存が出来るようになります。パンや牛乳、ジャム、味噌、ハム、ベーコン等は食品加工の分野なんです。

 1年生の時は「慣れて体験する」が学科コンセプトです。

 「農業と環境」では授業中で皆さんには畑に出て、大豆とダイコンとトウモロコシを実際に作ってもらいます。株式会社カゴメと連携して加工用トマトも作りますよ。「総合実習」では授業ではイチゴジャム、リンゴジャム、ジャム、パン、ジュース等の農産物加工を行います。「食品化学実験」では豆乳ににがりを入れて凝固作用(タンパク質の変性実験)と小麦粉からグルテン(弾力を生み出す成分)抽出等を学びます。基礎実験として中学の復習もかねて食酢の中和実験(酸度測定)や糖の分解実験、ヨウ素でんぷん反応、それを出量濃度計算やmol濃度の計算方法を学びます。

 2年生の時は「考える学習」がコンセプトです。

 1年生で慣れたことで、2年生では「なんでそうなるの?」を理解する時期です。加工技術、実験は1年生よりもワンランク上のことを学んでいきます。味噌作り、牛乳加工、ハムベーコン、更に1年生の時に行ったジャム、パン、ジュースも行います。実験ではタンパク質と脂質とミネラルの分析実験を行います。

 3年生の時は「身に着ける学習・想像力を備える学習」がコンセプトです。

 課題研究と総合実習を1・2年次に行った授業内容から自分の課題研究のテーマを設定し、自ら進めていきます。今年度のテーマを一つ紹介します。一つ目が地元のセリの加工品をフリーズドライ化(お湯をいれて完成)してトマトせり鍋を作りました。二つ目が食品(ペアミント、ペパーミント、ローズマリー、レモン)から色素や香料を抽出しました。抽出したものにグリセリンとエタノールを入れて化粧水も作りましたよ。

 この学科は50%以上が進学します。就職先としても食品加工業、小売店が多いです。食品関係ではHACCP(衛生管理)という資格を取ることが義務化されています。購入する消費者に対してお金をもらって販売するので信用されたものを作らなければなりません。学校はHACCPと同等の衛生管理を徹底して安心したものを作るようにしています。将来、加工はもちろん調理系に進みたい生徒は業者よりも厳しいレベルの衛生管理を学ぶことができるのでお勧めしますよ。

 

写真:生徒達に分かりやすく教える伊藤先生

 

Q2:どんな人に受験してもらいたいですか?

 「食べることが好き」「料理することが好き」というように誰かに何かを作って喜びを感じる人が向いている学科だと思います。実習の半分は加工実習と食品化学実験になります。実験が好きな人も向いています。加工実習によって自分が作ったもの成分がどれくらい含まれているのか食品化学実験で明らかにしていくという流れです。作るだけではなくて最後まで責任を持つことが食品には求められます。例えば、大豆を作り、味噌を作り、販売するという6次産業化を学べます。

 基本的に他の学科取得できる免許は全て取れます。学科として取らせたい資格は農業技術検定、危険物取扱者、毒劇物取扱者の3点で、全員がとれるように指導します。将来、食品関係で使う確率が高く、就職した場合には手当として給料も高くなる可能性がある資格です。出来るだけ多くの資格を取らせます。

 受験のアドバイスとしては入試となると5教科の点数が重要になってきます。一科目だけ高得点でもダメです。全ての教科で点数がとてるようにしてください。また、面接もあるので、自分の素直な気持ちを表現できるようにして欲しいです。

 受験生の皆さんお待ちしております。頑張ってくださいね。

写真:生徒の食品(ペアミント、ペパーミント、ローズマリー、レモン)から作った化粧品を実際に試してみる伊藤先生。

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生活科長の小島宗工先生にも聞いてみた!

Q1:生活科とはどんな学科ですか?

 生活科は主に調理・福祉・保育・服飾手芸を中心に学んでいます。

 農業では1年生からエダマメやダイコン等の栽培を行い、野菜の栽培について学びます。

  調理では家庭の中で栄養バランスが良く、食を楽しんで食べることができるような献立を考えたり、実際に自分で作れるように指導し、調理技術検定にもチャレンジすることが出来ます。

 12月にはブッシュドノエルのケーキを作りますよ。オリジナルお弁当を作りも行い生徒は「すごく美味い」と喜ぶ生徒の姿が印象的でした。

 福祉では家庭介護を中心に家庭看護や、社会の福祉制度について学んでいきます。外部講師に来校して頂き、認知症サポーター養成講座や訪問入浴介護の授業を受けることができます。授業の中でペアになってお互いを介護したり、ベットメイキングなどリアルな経験ができます。特に訪問入浴では男子生徒が実際に入浴し、とても気持ちよさそうに介護を受けていました(笑)。

 保育では家庭での保育を学んでいきます。実際に赤ちゃん人形を使って抱き方や哺乳の仕方を教えます。保育技術検定にも挑戦することができるので、折り紙や絵本の読み聞かせも学びます。

  服飾手芸では、刺繍やジンベイ、エプロン作りを通して服飾技術や知識を学んでいきます。1年次に自分で作ったエプロンを使って3年間実習に使用します。

  1年生の時は以上の家庭全般の基礎を学ぶことができます。2年生になると自分の進路に合わせて①福祉・服飾手芸、②調理の2つからコースを選択してより専門的に学ぶことができます。保育についてはコースとは別の選択科目として学ぶことができます。

 保育や調理に興味がある人は進路実現について基礎的なことが学べる学科ですね。

 生活科の農業学習ではサツマイモを育て、毎年幼稚園や保育園の芋ほり遠足を受けて入れています。生徒たちは畑の準備や、苗の植えつけ、雑草抜きを行って、秋の芋ほり遠足受け入れの準備を進めます。

 遠足では4000人を超える園児が来校し、生徒たちは園児の芋ほりを手伝いながら一緒に楽しみながら学ぶことができます。

  3年生になると課題研究があります。これは生徒たちが自分たちで課題を設定し自ら計画を立てて学ぶ授業です。今年は老人介護保健施設で園芸交流会や、伝統野菜の保全活動、セロリの栽培、健康に気を付けた献立作り等、身近な課題を解決するために一生懸命に取り組んでいました。興味を持った人たちは生活科で学んで欲しいと思います。

写真:授業準備に資料作りを行う小島先生

 

Q2:どんな人に受験してもらいたいですか?

 自分の目標に前向きに取り組む人たちに受験して欲しいと思います。自分たちの将来の夢に向かって生活科で何かを学びたいと思う人を、私達は全力でサポートするので皆さんの受験お待ちしています。

 保育や福祉、調理に興味を持っている生徒が多いので、卒業した後にその場所に就いていく生徒ばかりです。だからこそ初めから何を学びたいかを明確にすることが大事ですね。

 学校生活ではコミュニケーションを持つことが最も大事です。実習では地域での販売実習や、介護実習、保育園児の芋ほり遠足など外部の方々との関わりを多く持ちます。その中で相手の為にどう自分が行動できるかを大切にして、相手の話をよく聞いて、相手のために行動出来る人に育って欲しいと思います。

 明確に自分の入る目標を持ってください。そしてなんといっても基礎学力は必要ですので、自分に負けないで勉強もしっかりした上で受験してください。

 新型コロナウイルスも蔓延しているので、皆さん体に気を付けて受験してくださいね。

写真:授業の中で制作したハーバリウム

写真:生徒の作った物を一つ一つ確認しながら評価をつける小島先生

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