在校生から受験生へ

生活科長の小島宗工先生にも聞いてみた!

Q1:生活科とはどんな学科ですか?

 生活科は主に調理・福祉・保育・服飾手芸を中心に学んでいます。

 農業では1年生からエダマメやダイコン等の栽培を行い、野菜の栽培について学びます。

  調理では家庭の中で栄養バランスが良く、食を楽しんで食べることができるような献立を考えたり、実際に自分で作れるように指導し、調理技術検定にもチャレンジすることが出来ます。

 12月にはブッシュドノエルのケーキを作りますよ。オリジナルお弁当を作りも行い生徒は「すごく美味い」と喜ぶ生徒の姿が印象的でした。

 福祉では家庭介護を中心に家庭看護や、社会の福祉制度について学んでいきます。外部講師に来校して頂き、認知症サポーター養成講座や訪問入浴介護の授業を受けることができます。授業の中でペアになってお互いを介護したり、ベットメイキングなどリアルな経験ができます。特に訪問入浴では男子生徒が実際に入浴し、とても気持ちよさそうに介護を受けていました(笑)。

 保育では家庭での保育を学んでいきます。実際に赤ちゃん人形を使って抱き方や哺乳の仕方を教えます。保育技術検定にも挑戦することができるので、折り紙や絵本の読み聞かせも学びます。

  服飾手芸では、刺繍やジンベイ、エプロン作りを通して服飾技術や知識を学んでいきます。1年次に自分で作ったエプロンを使って3年間実習に使用します。

  1年生の時は以上の家庭全般の基礎を学ぶことができます。2年生になると自分の進路に合わせて①福祉・服飾手芸、②調理の2つからコースを選択してより専門的に学ぶことができます。保育についてはコースとは別の選択科目として学ぶことができます。

 保育や調理に興味がある人は進路実現について基礎的なことが学べる学科ですね。

 生活科の農業学習ではサツマイモを育て、毎年幼稚園や保育園の芋ほり遠足を受けて入れています。生徒たちは畑の準備や、苗の植えつけ、雑草抜きを行って、秋の芋ほり遠足受け入れの準備を進めます。

 遠足では4000人を超える園児が来校し、生徒たちは園児の芋ほりを手伝いながら一緒に楽しみながら学ぶことができます。

  3年生になると課題研究があります。これは生徒たちが自分たちで課題を設定し自ら計画を立てて学ぶ授業です。今年は老人介護保健施設で園芸交流会や、伝統野菜の保全活動、セロリの栽培、健康に気を付けた献立作り等、身近な課題を解決するために一生懸命に取り組んでいました。興味を持った人たちは生活科で学んで欲しいと思います。

写真:授業準備に資料作りを行う小島先生

 

Q2:どんな人に受験してもらいたいですか?

 自分の目標に前向きに取り組む人たちに受験して欲しいと思います。自分たちの将来の夢に向かって生活科で何かを学びたいと思う人を、私達は全力でサポートするので皆さんの受験お待ちしています。

 保育や福祉、調理に興味を持っている生徒が多いので、卒業した後にその場所に就いていく生徒ばかりです。だからこそ初めから何を学びたいかを明確にすることが大事ですね。

 学校生活ではコミュニケーションを持つことが最も大事です。実習では地域での販売実習や、介護実習、保育園児の芋ほり遠足など外部の方々との関わりを多く持ちます。その中で相手の為にどう自分が行動できるかを大切にして、相手の話をよく聞いて、相手のために行動出来る人に育って欲しいと思います。

 明確に自分の入る目標を持ってください。そしてなんといっても基礎学力は必要ですので、自分に負けないで勉強もしっかりした上で受験してください。

 新型コロナウイルスも蔓延しているので、皆さん体に気を付けて受験してくださいね。

写真:授業の中で制作したハーバリウム

写真:生徒の作った物を一つ一つ確認しながら評価をつける小島先生