在校生から受験生へ

在校生から受験生へ

2年1組 農業科 若松 彩唯華(わかまつ あいか)さんに聞いてみた!

Q1:何故、宮農を選んだの?

 初めから「この学校しかない」と思っていました。運命の学校なんです。中学1年生の頃から宮農に入学したいとずっと夢みてきました。

 農業に興味が出たのは親戚の酪農家へ遊びに行った時でした。小さいころから牛に触れあう生活が当たり前だったんです。動物全般が可愛くてしかたありませんが、その中でも牛が一番好きでした。高校に入学したら自分の手で牛を育てみたいと思いこの学校を選びました。

 2年生になってからは畜産専攻の「牛部門」を選びました。受験の時は面接で「酪農家になりたい」って言ったんですよね。今は将来の夢のために頑張って勉強してます。

 生まれたての子牛は小さくてとても可愛いんですよ。上手くミルクが飲めないから哺乳瓶で顔を押さえながら飲ませると、目を輝かせて一心不乱で飲み続ける姿が大好きです。

 学校には「牛部」があるので入部しています。ここでは搾乳、除糞、給餌、洗浄、哺乳を毎日行っています。それ以外にも共進会という牛の美人コンテストで全国を目指しているので、牛を引く練習もしています。動物好きには大満足の学校なので来てください。

 あと、自分が絞った牛乳で地元ジェラートショットを連携して「もう蜜」っていうアイスの開発もしています。自分の作った商品がスーパーやコンビニでも販売されるなんて夢のようです。

 写真:地元企業の方と新たなジェラートを作るために、企画書を作り説明しています。

 

Q2:畜産部門を選んだ理由は?

 とにかく毎日が楽しいからです。動物と触れ合えるのは私にとって幸せでしかありません。仔牛、子豚、ひよこを大きくなるまで育てるので普通高校では絶対に味わえず、ここでしか出来ない体験が出来ます。日に日に大きくなっていく動物にも愛着が湧くので、学校に行くことが楽しみになりました。

 畜産部門では牛、豚、鶏の一般管理や品種、繁殖方法、体の中の構造を学びます。全ての動物の誕生から屠畜に至るまでの過程を知ることができることが魅力です。

 たまに、血を見たり、病気や出産事故によって死ぬところを見ることもあります。2年生になると鶏の首を切って屠畜して、血抜きをして、毛をむしり、体の中の構造までも学びました。可愛そうという気持ちもありますが、好奇心の方が大きかったので貴重な授業でした。また、雄豚の去勢なども行うので命と隣り合わせの部門です。だからこそ、命の大切さを学び、食べ物のありがたみを感じることができます。

 一般管理は除糞を毎日しなくてはなりません。牛の糞だけでも毎日1t以上出るので常に綺麗にします。畜産を選ぶ生徒はみんな動物好きが多いので除糞を嫌だと思う人はいなですよ。

 学校にいる生き物は愛玩動物(ペット)では無く、経済動物(お金になる)なので、そこの切り替え方が身に付きますね。

写真:共進会の練習。牛に愛情を注ぎながら歩く練習をする。

 

Q3:受験生へのアドバイス

 農業に興味が無くても楽しめると思いますよ。体力のある人、やる気、根性がある人が入学して欲しいですね。動物を相手にするということは、暑い夏も寒い冬も毎日同じように管理が求められます。不平不満を言う人が近くにいればみんな嫌な気持ちになります。どうせやるなら楽しく、笑顔で実習をした方がいいに決まっているので、やる気がある人は絶対に有利だと思います。

 自分が今まで頑張ってきた部活動や勉強に自信をもって最高の自分を表現できるようにしてください。そうすれば合格をすると思います。

 面接では第一印象がとても大切です。通りすがる先生たちにしっかり挨拶することは重要だと思います。自分のアピールポイントや強みをしっかり理解して言えるようになるといいと思います。あとは入りたいと思う気持ちを全力で面接官にぶつけてください。皆さんのことを待ってます。

写真:出産したばかりの和牛

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