2021年1月の記事一覧
園芸科長の菅原 勝志先生にも聞いてみた!
Q1:園芸課とはどんな学科ですか?
園芸科は露地野菜、施設野菜1、施設野菜2の野菜作りを主体とした3部門と、生物工学、造園、果樹、草花といった特色ある4部門の計7部門で構成されています。
露地野菜では一般的に販売される野菜を育てることはもちろん、収穫したものを地元住民に向けて販売実習を行います。生徒はコミュニケーション能力の向上に繋げられるように日々学習しています。
施設野菜1ではトマトとキュウリ等の夏野菜をガラス温室によって1年中栽培を行います。JGAP認証を取得し農作業や食品の安全や衛生面にも配慮した学習を行っています。
施設野菜2では宮城県の特産物であるイチゴ(もういっこ、とちおとめ、ニコニコベリー)とメロンの栽培を中心に学んでいます。全てビニールハウスの中で管理するので、高付加価値を付けて販売する学習ができます。
生物工学では新しい品種等を培養・育種して開発などを学べます。試験管の中で細胞を培養して増やすなど、他の学校では行っていないことも学べます。各種大会にも参加して全国入賞するなど実績を残しています。
造園では庭木の剪定や植物の栽培管理、水辺、山林、広場などの空間整備などを行います。造園技能技師の資格取得が行えるのも魅力の一つですね。測量も学べるので幅広い分野を網羅しています。
草花では綺麗な花の育て方はもちろん、生徒が作った花を県庁や仙台空港の植栽も行っています。フラワーアレンジメントとの資格取得もできるので花が好きな生徒にお勧めです。
果樹ではリンゴ、ナシ、桃、ブルーベリーの栽培管理・販売を行っています。収穫した果樹を近隣の企業へ持って行き、コラボレーションしてジェラート作りを行っています。
皆さんが入学して1年目は園芸科7部門と農業科3部門を全て学び自分が何を深く学びたいかを決めてもらいます。2年生からは各部門分かれて専門的に学び始めます。2年生からは選んだ以外の部門に行くことはありません。卒業まで自分が選んだ部門で専門的に学習を深め将来に活かしています。
どの部門でも地域に根差した人材の育成を目標にしています。作った野菜は地産地産を目標に販売実習や学校で行っている無人販売所で一般の方に日々販売を行っています。自ら種を撒き、管理し、収穫し、加工して、販売するという一環した学びがここにはあります。やる気のある生徒をお待ちしています!
写真:園芸課長の菅原勝志先生。園芸科について熱く想いを語ってくれました。
Q2:どんな人に受験してもらいたいですか?
農業に興味があり、将来的に仕事として携わってみたいと思う人に受験してもらいたいですが、最近では農業に興味が無かった生徒が入学して、農業の楽しさに気がついて仕事として選ぶ生徒も増えています。
学校では農業を通して、挨拶、コミュニケーション、課題解決能力、食や命の大切さ等、ここでしか学べないことが一杯あります。だからこそ、経験したことを将来に活かして頑張りたいと思う中学生を募集します。
入学してくる生徒のほとんどは農業未経験者ですが、先生達は皆さんに少しでも興味をもってもらうように農作物の実物を通して見て、触って、味わって楽しさや、面白さを学んでもらいたいと思っています。友達と協力して一つのものを一から作る喜びを皆さん伝えたいので興味ある方は受験してみてくださいね。
分からないことは沢山あると思いますが、面接では入学してから何を学びたいかということは明確にしたほうがいいですね。農業でも部活動でも情熱をもってハキハキと自分の思っていることを話して欲しいです。
写真:授業中の園芸課長の菅原勝志先生。