自啓寮 1年生の義務入寮
1年生の農業・園芸科と生活科の生徒には義務入寮と呼ばれる寮生活体験があります。
今年度は1クラスを前半と後半に分けてそれぞれ2週間の義務入寮を行っています(食品化学科と農業機械科は
2泊3日の体験入寮)。
本校の義務入寮には50年余りの歴史があり、当初は1年生全員が1年間の寮生活を送っていたそうです。
その後さまざまな見直しや、新型コロナの影響もあって現在の形になっています。
義務入寮生へ生活のオリエンテーションをするのは通年入寮生です。
通年入寮生にとっても、ルールや決まりを再確認することも多いのでは。
1年生の義務入寮前の気持ちはと言うと、「義務入寮なんて知らなかった」、「嫌で嫌で仕方なかった」、
「楽しみにしていた」などさまざまです。
決められた日課や決まりに従い、みんなで同じ食事同じ時間を共有し、自分のことは自分でする生活。
それは窮屈な集団生活と思われるかもしれません。しかし2週間後には達成感と少しの寂しさ、そして家族への感謝と
自分の成長を実感している生徒がほとんどです。
スマートフォンを通したコミュニケーションに慣れてしまった友達との交流ですが、
自啓寮には人と人が顔を合わせ、じっくり向き合う時間が流れています。