在校生から受験生へ

3年5組 農業機械科 佐藤 駿太郎(さとう しゅんたろう)さんに聞いてみた!

Q1:何故、宮農に入ったの?
 父がウエイトリフティングのオリンピック選手だったこともあり、中学生の時からウエイトリフティングを始めました。宮農では全国でもウエイトウエイトリフティング部が強豪高校ということあって、段々興味を持ち始めて頑張りたいと思って志望しました。私の兄も昨年卒業したばかりで二年生の時にインターハイ3冠で優勝していたので、自分も活躍したいという思いもありましたね。友達や先生達の応援や環境も凄く良かったので、自分の記録も伸ばすことができて、日本一にもなることが出来たのが一番の思い出です。

 

Q2:農業機械科を選んだ理由は?
 学科は農業機械科を選びましたが、理由はとても安易で機械が一番好きだったからですね(笑)。入ってみて分かったことですが、100%男子だけのクラスなので色々な人間関係が無くてクラス全員で仲が良くて凄く楽しいです(笑)。
 実習ではエンジンを分解したり、内燃機関のことも詳しく学べます。入学前は機械をいじるだけかと思ってましたが、溶接といって鉄と鉄を繋げる授業もあるんです。ガスや電気を使い熱と光が強く、とても危険ですがテレビでみたようなことが出来てとても面白い授業の一つです。「自分はこんなことが出来るんだ」と新しい特技にもなりました。
 あと、他学科よりも教科数が少ないのも良かったです。他は10科目以上ですが、機械科は9科目なのでテスト勉強が楽だと思います。
 3年生になると課題研究といって自分たちで課題を見つけて、解決方法を学ぶ授業があります。私の班はピザ窯を作っています。これは毎年先輩から後輩に引継がれて新しいものを作っています。初めは大きなドラム缶でピザ釜を作りましたが、空間が大きくて温度が全然上がりませんでした。そこで、ロケットストーブをベースに作りました。これは熱は下から上に上昇する自然の法則を用いて空気を循環させるシステムです。熱も400℃くらい上がりカリッとしたピザが焼けました。機械科なのに友達と一緒に食べられることはとても楽しいですね。
 自分で工夫しながらものを作れることが農業機械科の強みだと思います。

写真:農業機械科にある授業で使うエンジン。授業では分解して内部構造を学べる。


Q3:受験生を考える中学生へ
 5教科の点数がとれるのが一番ですが、勉強が苦手な人も多いと思います。初めから諦めるのでは無く、基本的な問題はしっかりと解けるように勉強してください。
 その他にも面接が大事です。第一印象を良くするためにも元気が必要ですね。志望動機は私も聞かれたので「農業機械科で何をやりたいのか」を明確にしておいてください。とても重要なことだと思います。
 あと、オープンスクールに行った人は、宮農がどんな学校か分かると思うので、体験入学に来てどう思ったのか、何をしたいかを言える武器になるので面接官の印象は高いと思います。
 農業機械科の先生は最初は「とても怖い」という印象がありますが、それは生徒を思って厳しくしています。授業はとても危険なことが沢山あるからこそ、聞き逃しや、間違いが大事故や大怪我に繋がります。私達を守る為にとても厳しく指導してくれる先生達です。やりがいのある学科なので皆さんにお勧めします。受験頑張ってください。

写真:佐藤駿太郎さん。