平成30年4月より新実習棟での実験・実習が始まりましたので、その様子を一部ですが紹介させて頂きます。
1年生「総合実習:ブドウ果汁入り飲料の製造(果汁20%)」
原料のブドウを破砕し二重釜で一度加熱します。麻袋に入れて圧搾し果汁を取り出します。
水・砂糖・香料を算出し計量します。先ほど搾汁した果汁に入れて混合し更に加熱し溶かします。
加熱し終わったら、殺菌したビンに製品を充填し打栓後に殺菌して完成となります。
その他にも味噌・リンゴジャム・焼き肉のたれ・リンゴジュース(100%)など製造します。
専門用語(マメ知識)
二重釜:「火」で加熱するのではなく、「蒸気」によって加熱する加工調理機器です。
充 填:容器に製品をいれること。 打 栓:王冠でふたをすること。
1年生「総合実習:「植物性タンパク質の凝固実験(豆腐)」
大豆から豆乳を絞り出し凝固剤添加による変化を観察します(もちろん食べれます)
その他にも、中和滴定、みかんのはく皮、人工イクラ、ペーパークロマトグラフィーなど様々な基礎実験を行います。
1年生「農業と環境」
食品を加工するだけでなく野菜の生産も学習します。
座学の様子
実習後は教室で野菜の生長データをまとめグラフ化します。
2年生「総合実習:ロールパン製造」
製造したパンは校内販売を実施しすぐに完売します。購入できた人はラッキーです!
2年生「総合実習:食肉加工(ハム・ベーコン製造)」
その他にもイチゴジャム・マーマレードジャム・トマトケチャップ・リンゴジュース(100%)など製造します。
3年生「課題研究」
課題研究は3年間の集大成の科目です。卒業前に食品化学科1・2年生に対し研究発表会を実施しています。
今年は4班に分かれて研究を実施しました。
①班「商品開発」
今年は名取市名産のセリを使用した「せんべい作り」を実施
②班「食料生産」
露地野菜の栽培、外部企業との連携授業の実施(トマトを利用した6次産業化の学習)
③班「食品流通」
外部企業との連携事業による食品の考案と製造・販売実習の実施(仙台エスパル・東京で販売会を実施)
④班「分析」
紅花色素からリップクリームの製造、海水からにがり製造、動植物性タンパク質の変性実験を3グループに分かれ実施
「工場見学の実施」
春期夏期実習を利用し食品企業への工場見学を実施しました。
1年生:はたけなか製麺所様・コカコーラ蔵王工場様
2年生:キリンビール仙台工場様・鐘崎様
3年生:ニッカウィスキー仙台工場様・白松がモナカ本舗赤坂工場様