東日本大震災以前の宮農ではビン入りの牛乳を製造していました。
震災より約10年の歳月を要しましたが、ついに牛乳製造を本格始動しました。
新校舎に移り昨年度より本格的に牛乳製造を開始しましたので、
皆様に簡潔ではありますが、ご紹介いたします。
新しい牛乳は紙パック200mlのみの製造になっています。
原乳は宮農の畜産部門で飼育している牛(ホルスタイン)から搾った宮農100%原乳になります。
生乳の分析から製造まで一貫して本学科で行っております。
向かって左側の機器は「受乳タンク」と呼ばれ運搬した生乳を貯蔵しておくタンクです。
真ん中の写真は「ホモゲナイザー」と呼ばれる機械で、牛乳の分離を防いでくれる機械です。
※豆知識:搾った牛乳を放置すると液体と乳脂肪に分離してしまいます。
ホモゲナイザーは牛乳を均質化し、殺菌→完成後の牛乳の分離を防ぎます。
小売店で購入した牛乳はしばらく冷蔵庫で放置しても分離しませんよね。それはこの機械をとおしているからです。
右側の写真は「殺菌機」になります。
牛乳には殺菌方法が3種類あります。
・超高温瞬間殺菌法(UHT)→120℃で1~4秒程度です。
(一般的な牛乳の殺菌に使用されており、大容量を短時間で殺菌できる)
・高温短時間殺菌法(HTST)→85℃で15秒です。
(宮農牛乳の殺菌方法になります)
・低温保持殺菌法(LTLT)→62~65℃で30分です。
(殺菌時間を要し流通量が少ないがおいしい)
牛乳製造はタッチパネル操作になっています。
牛乳の殺菌・充填まで全てオートメーション化されています。
牛乳製造のパイプライン洗浄も全てオートメーションです。
完成した「MIYANOU牛乳」です。パックのデザインは卒業生が考案してくれました。
※牛乳の販売は学校では行っておりません。また、電話での受付けも行っておりません。
購入をご希望の方は名取市内のナチュリノ様にて販売しておりますので、詳細はナチュリノ様までお願い致します。
ご案内
ナチュリノ:宮城県名取市飯野坂南沖93-1 TEL:022-397-8235
営業時間:平日11:00~18:00/土日祝日10:00~18:00 定休日:木曜 駐車場:10台