投稿日時: 2024/08/08
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生物工学(植物バイオテクノロジー)部門では「茎頂培養によるウイルスフリー苗の作出」を行っています。茎頂部分0.5mmをカットするこの実験は、植物バイオテクノロジーで学ぶ技術の中でも大変難易度の高い実験となっています。
7月30日(火)夏季総合実習としてサツマイモの茎頂培養を行いました。はじめに使用するサツマイモのツルを採取します。
採取したサツマイモのツルを実験に必要なサイズまでカット・調整していきます。
カット・調整したサンプルをエタノールや次亜塩素酸ナトリウムを用いて殺菌しています。
茎頂分裂組織を0.5mmサイズで摘出している様子。クリーンベンチ内で顕微鏡を用いて行っているのでとても難易度が高いです。
摘出したサツマイモの茎頂分裂組織を寒天培地に置床しています。とても集中力が必要な作業です。
生物工学部門ではサツマイモの他、サクラやイチゴの茎頂培養も行っています。また、この茎頂培養の技術を活かし、絶滅危惧種をフラスコ内で保管することで種の保存に貢献しています。
10月5日に行われる中学生一日体験入学では茎頂培養は行いませんが、同じ無菌操作である継代培養を行いますので是非、園芸科植物バイオテクノロジー(生物工学部門)を受講してみてください。バイオの世界を体験してみましょう!