生物工学(植物バイオテクノロジー)部門では「人工交配による新品種作出」を目指した研究を行っています。しかし、今まで人工交配によって作出してきたものの調査は形質にとどまり、遺伝子型の判別には至っていないことが課題でした。
8月20日(火)に夏季総合実習として、「宮城大学太白キャンパス」を訪れました。
食産業学群 食資源開発学類・生物生産学類 作物形態形成研究室の鳥羽大陽先生よりPCR法を用いたイネのDNAマーカー解析について実験・実習講習会を行っていただきました。
大学圃場ではイネの人工交配について教えていただきました。袋かけされているものが人工交配中のものとなります。
育種圃場には多くの人工交配後のイネがあり、それぞれ特徴が少しずつ異なっていました。
実験室ではPCR反応液の調整を行っています。μL(1μLは100万分の1L)というとても小さな単位を扱っています。
PCRサーマルサイクラーにセットして1時間半待ちます。
その間、「戻し交配」について紙を用いて視覚的に学んでいます。
1時間半後、電気泳動のための準備を行っています。しっかりとアガロースゲルに制限酵素液を入れるために、震える右手に左手を添えています。
実験結果を見ている様子。「見えた」と言っている生徒、頭を抱える生徒。どのような結果だったでしょうか。
最後に1日お世話になった鳥羽大陽先生にお礼を述べて本日の実習は終了となりました。鳥羽先生はじめ、作物形態形成研究室のみなさま、ありがとうございました。