農業科情報

学校水田の生育状況は順調です

投稿日時: 2020/07/02 yam-ma

5月10日から田植えを実施し、6月4日に最後の田植えを終えました。

5月中旬までに終えた水田は例年より生育が速く、有効分げつ数を確保し,栄養成長期から生殖成長期に移行する時期となりました。

そこで、3年生が中心となって「溝切り」の実習を行いました。

「溝切り」とは?!

中干しを効果的に行うために、水田に深い溝を作り入排水管理を速やかにします。

「中干し」とは?!

水田の水を全て抜いて土を乾燥させて、稲にストレスをかけて分げつの発生を抑える技術です。更に根の活力の向上、無効分げつの発生抑制、作土層の硬化促進などの効果があります。中干しの期間は7~10日間程度で、田面に小さな亀裂が入り軽く足跡がつく程度まで行います。中干しは遅くとも幼穂形成期前に終了させます。終了直後は走り水程度として徐々に湛水状態に戻します。その後は出穂期まで飽水管理とし、土壌を酸化的に保ち根の活力を維持します。

○溝切りの実習で発見(田んぼに入らないとわからないこと)
一部分のみ水田雑草「ノビエ」が大量発生!! 田植え時に除草剤を散布していますが一部で発生しました。水田の水持ちが悪いところや田面が高いところなど除草剤の効果が薄く雑草が発生します。穂が出る前のヒエは、イネと見分けるのが困難です。ヒエはイネに悪影響を及ぼす田んぼの重要雑草なので急遽除草を行う必要があります。

水田用中耕除草機を使用しての除草を実施しました。前・後進をしながら除草を行いました。

成長がすすんだヒエについては「ヒエ取り棒」で立ったままヒエを抜くことができました。