農業科情報

実験用としてイネを植え付けました(作物部門)

投稿日時: 2020/05/19 yam-ma

 学校では田植えが7割程度終了し,残すところは「だて正夢」全校田植え用の水田100aのみとなりました。各品種(10品種)実験用として苗を残していましたが,天候が良いために生育が進み,皆さんが登校した時に遅すぎることから実験用として準備しました。

苗の状況「金のいぶき」

玄米食用品種として誕生した品種です。GABAやビタミンEなどの栄養成分がたっぷりと含まれています。食べるとプチプチ食感がたまりません。気温が高いことから,草丈22cmと第2葉から第3葉の葉鞘(ようしょう)が長くなってしまいました。このまま育苗箱の生育は難しいことからバケツに移植しました。

苗の状況「ひとめぼれ」

宮城県を代表とする品種です。草丈17cmと気温が高いことから苗が大きくなってしまいました。イネの葉は下から互い違いに葉が出てきます。ひとめぼれの葉齢(イネの生育度合を表すこと)3.5齢です。

○選択A作物授業準備

授業の中でお米のことを学ぶために、バケツに「金のいぶき」の苗を1本ずつ植えました。生徒のみなさんには生育調査を継続的に実施してもらいます。調査項目は草丈・葉数・茎数,時期に応じては葉色診断も実施し最後には収量調査をします。バケツ苗なので当番を決めて水を与えていきます。

○2年生の類型・3年生の専攻班では肥料の調査や成長促成材などの実験を実施していきます。それぞれの品種の特性を理解するために9品種(ひとめぼれ、ササニシキ、だて正夢、まなむすめ、東北194号、金のいぶき、つきあかり、つや姫)を植えました。条件は全く同じです。品種によってどのような成長の違いが現れるのか楽しみですね。
調査項目は草丈・葉数・茎数,時期に応じては葉色診断を実施し,肥料などの効果などを検証していきます。

2つの実験の中で、品種実験、肥料実験、生育実験、土壌実験、耐性実験、収量実験、食味調査の8つを行うことができます。これらのデータを活かして発表や課題研究に結びつけていきます。