いよいよ『和牛甲子園』の本番が近づいてきました。

　この日、和牛甲子園に出場するために本校で初めて肥育してきた『みやのう７（「こんぺいとう」）』が東京都卸売市場食肉市場に向けて出発しました！

　出発前の体重測定では７５０ｋｇ！　「仙台牛」の期待も高まります。

　出発に際して、みやぎ総合家畜市場において出発式を開催していただきました。同じく出場する小牛田農林高校の生徒達と一緒に参加しました。

　全農みやぎ畜産部の皆様方の温かい激励の拍手のなかで始まった出発式。ＪＡ全農みやぎ県本部長の大友良彦様より激励の言葉をいただき、出場記念の盾も頂戴しました。

　決意表明では、今回の和牛班リーダー若松彩唯華さんが、「ここまで宮城県農業高等学校の畜産が復興したのは、畜産関係者を含む日本全国の方々のおかげです。恩返しをするために仙台牛を生産し、みやぎの畜産を盛り上げます。」と決意表明を行いました。

　その後、「こんぺいとう」はトラックに積み込み東京へ向けて出発。

　ここまで３０ヶ月面倒を見てきた「こんぺいとう」との別れの際には、これまでの取り組みを思い出し、２度と会えない悲しみから何ともいえない気持ちになりました。

　しかし、立派な「仙台牛」になって欲しいという期待も込めての別れとなりました。

　トラックへ積み込む際、いつもはとてもいうことをきくとても大人しい「こんぺいとう」でしたが、別れを察したのか、少し興奮した様子でした。その姿がまた切なく苦しい思いを倍増させました。

　和牛甲子園の結果発表は１月２１日（金）です。良い結果を期待して待ちます。

　別れのあと、生徒達は「今回の経験はとても素晴らしく有意義だった。」「普通高校では得ることのできないとても貴重な経験だった。」「自分達が生きているのは生き物の命をいただいているということを実感した。食べ物を粗末には絶対しない！」などとそれぞれの思いを語っていました。

　ありがとう　「こんぺいとう」！！