投稿日時: 2023/05/01
yam-ma
4月27日に株式会社KUBOTA様に来校いただき、鉄コーティング直撒きの出前授業を行いました。
この技術は直接種を水田に播種する技術のため、苗を育てるのに必要な費用や労働時間を圧倒的に削減できます。
初めに技術説明の講義を受けました。
次に実際に種籾に鉄をコーティングする実習を行いました。
水田に種を撒いて水をいれると、種は浮いてしまいます。そのため、種に鉄をコーティングすることで水を入れても浮かないようにします。また、種は鳥に食べられてしまいますが、堅い鉄でコーティングすることで鳥害を防ぐこともできるのです。
一回で鉄を混ぜると固まってしまうため、少しずつ鉄を入れてコーティングを厚くしていきます。
茶色い種は、鉄を入れるたびにみるみる黒くなっていきました。
最後にブルーシートの上に重ならないように広げます。鉄は時間が経つと酸化熱を発生して発芽障害を起こすため、広げて熱を溜めずに発散させます。
下が鉄コーティングした種で、上がリゾケアという新しい技術でコーティングされた種籾です。今後、一つの水田で両方の種籾を蒔き、二つのコーティングによって発芽、生育、収量がどのように違うのか比較検証を行っていきます。水田へ直接散布する日は5月15日の午後から行います。どんな結果になるのか楽しみです。