農業科情報

令和2年度産米の稲刈りPart2

投稿日時: 2020/10/20 yam-ma

 9月15日「つきあかり」の稲刈りが始まり,最後の稲刈り「つや姫」で終了となりました。この期間,本校で栽培している10品種の全て刈り取りを終えることができました。秋雨前線や台風の影響があることが予想されていましたが,順調に終えることができました。

 学校で栽培している品種で最後に収穫するのが「つや姫」です。作物類型班2年生もコンバインを操作して初めての収穫を体験しました。レバーを上下で刈り取りデバイザの高さを調整し,レバーを左右に動かすと旋回します。レバー一本で上記の操作をするので,微調整で動かすことの難しさを知ることができました。

 稲刈り最終日には高舘小学校の5年生がイネの刈り取り・乾燥・調整の仕組みを学習するため来校しました。大半の児童がコンバインに触れたことがないことから、乗車して運転席の高さに驚いていました。
 運転することはできませんでしたが,1台で多くの作業ができること,更に昔の作業機がコンバインに組み込まれていることに関心をよせていました。

 刈り取り後の行程について,ライスセンター内で2年生が中心となってお米の乾燥→もみすり→選別→袋つめの説明を行いました。小学生はお米ができるまでの工程を興味深そうに熱心に聞いていました。

 学校の乾燥機は新品のために沢山の機能があります。乾燥機にもみを張込みと同時に、お米の水分含量が表示されることに驚いていたようです。

 小学生からは「お米は硬いのはなぜ?」という質問があり「お米の水分量が減ることで硬くなり、水分含量を15%以下にすることで長期保存が可能なんだよ」と説明をしました。

 全品種の品質調査を実施してもらいました。調査してくれた若生さんは,なんと本校の作物部門を専攻した卒業生です。品質調査において整粒割合,水分含有率,被害粒,着色粒などや異物の混入などの他に粒形,透明度,光沢といった外観形質を中心に検査が行われました。外観的にとてもきれいで問題なく全ての品種において1等級という格付けを頂きました。お墨付きを頂き自信をもって販売できます。

「今年はカメムシの斑点米被害が多くて1等米になるのが難しい」と聞いていましたが、生徒たちが一生懸命に作ったことで、とても良い評価を頂きとても嬉しかったです。