投稿日時: 2022/05/12
sud-ka
5月上旬、本校のライスセンターにおいて水稲種籾の鉄コーティング実習が行われました。
鉄コーティングとは、稲の種に鉄粉をコーティングすることで水田に直接種のまま播種することができる栽培方法です。良い点としては通常の苗の状態で田植えをすることなく、種のまま播くことにより育苗ハウスで育苗する手間が省けることや、種まきの機械や培土といった機械や資材を使用しないので金銭的にもお得になります。また、水をたっぷり含んだ育苗箱の運搬からも解放されることで高齢化が進む農業業界で注目されている技術です。
コーティング済みの種子を購入することもできますが、このような回転する機械と鉄粉と石膏があれば簡単にコーティングができます。もちろん、自分たちで行うことで購入するよりもコストが削減できます。
最初は種籾本来色をしていますが鉄粉と石膏をいれるとこうなります。生徒もチャレンジしています。上手にできるかな?
完成したらシートの上に薄く広げます。これは鉄が酸化するとき熱が発生して種籾が傷まないようにする工夫です。
定期的に水を散布し混ぜ合わせ、茶色に錆びさせれば完成です。
作物部門では毎年、一部の田んぼで鉄コーティング湛水直まきに取り組んでいます。スズメに食べられないようにしっかりと生徒と共に管理をしていきたいと思います。