農業科情報

令和2年すべての品種が穂揃いしました(作物部門)

投稿日時: 2020/09/05 yam-ma

8月から天候に恵まれ,全ての品種が穂揃いし登熟期を迎えています。初期には水分含量が多いため,米粒の内部は白い液状であり,この時期を乳熟期といいます。やがて,デンプンが増えてくると胚乳に蓄積され膨らんでくる。乾物重と水分含有率がほぼ一定となった頃,米粒はかたくなり完熟期を迎えます。これからの時期,長雨はもちろん,台風の被害によって収量・品質に悪影響を及ぼします。このまま順調に生育し稔りの秋を迎えたいものです。

収穫が早い「つきあかり」
学校で栽培している品種で一番早く収穫できる「つきあかり」です。稲穂の半分が黄金色に染まり,収穫が待ち遠しいです。特徴としては短稈で,倒伏抵抗性が強い。炊飯米の外観,うま味の評価に優れた極良食味。日本穀物検定協会の食味官能試験では,「コシヒカリ」より高く評価されている品種です。

「だて正夢」
仙台放送「かのおが便利軒」でも紹介された,だて正夢の圃場です。「つきあかり」に比べて稲穂はまだ青々しています。しかし一粒一粒にしっかりと栄養素(デンプン)が蓄積され厚みがでてきています。この時期はお米がまだ固くならずに,ミルク状の時に,すずめが好んで食べ,時には集中的に被害に襲われることもあります。
防除のために,かのおが便利軒に「かかし」の作成を依頼・・・・時期的に遅いですね。