宮農では、和牛のオリンピックと言われる「第12回全国和牛能力共進会」(通称;全共)への出場を目指して和牛の育成に取り組んでいます!!
和牛のオリンピックといえば、前回は宮城県で開催され、記憶に新しい方々もいらっしゃるのではないでしょうか。
前回本校は、震災後復興半ばで和牛飼育は再開されておりませんでした。今回は満を持して出場を目指して頑張っています。
宮農では乳用牛も飼育しているため、受精卵移植における生産も行い、昨年から計画的に交配してきました。3月1日の分娩から、全共候補となるウシたちが次々に生まれています。
まだまだ朝晩冷え込む時期なので、保温のためにウシ専用のジャケットを着せています。
母乳をしっかり飲んで大きく育ってほしいです。
まだ生まれたばかり、あどけない表情がとてもかわいいですね。
出産直後、母親が優しく子牛をなめています。
(受精卵移植のため、ホルスタイン種からも黒毛和種の子牛が生まれています)
全共は、令和4年10月6日から10月10日まで、鹿児島県で開催されます。
【受精卵移植とは】
本来ウシは1回につき1個の卵子を排卵します。しかし、ホルモン処理を行うことにより、一度にたくさんの卵子を排卵させることができます。この卵子を受精させ、体外に取り出します。取り出した卵子(胚)を別の母ウシに移植することにより、一度にたくさんの子牛を出産させることができます。
現在この技術は、優良な遺伝的能力を持つウシを増やしたり、家畜の改良に大きく貢献しています。また、ヒトの不妊治療などへの応用もなされています。