9月13日(金)3・4時間目1年生活科「家庭総合」の授業で,東北文化学園専門学校,丸木医科器械株式会社,株式会社バイオシルバー,株式会社ジェー・シー・アイの方々に,授業をしていただきました。宮城県が実施している「介護従事者確保対策事業」の一環で,「ロボット介護機器」を用いた体験授業を通して,生徒が福祉分野の職業について理解を深めることを目的として行われました。
はじめに,「ロボット介護機器の活用~安全・安楽・安心な福祉現場~」と題して,日本の高齢化率や介護従事者数の推移,介護の仕事,政府によるロボット化の支援等について,ご講話をしていただきました。
一つ目は,介護現場で使われている見守り支援ロボット「Mi-Ru(ミール)」について説明していただきました。
Mi-Ru(ミール)は,24時間,認知症高齢者等がベッドから離れたり,落ちそうになったりしている状況をセンサーで検知し,即時にスタッフに知らせ,スタッフは,携帯端末を通して声がけ,会話をすることができる見守りシステムです。
動画による説明を聞いた後,いよいよ体験です。高齢者役と介護士役とに分かれて体験しました。
生徒がベッドから起き上がると,Mi-Ru(ミール)からその映像が送られ,離れた場所にいる生徒の携帯端末にその映像が映し出されます。
Mi-Ru(ミール)と携帯端末を介して,会話をすることもできます。Mi-Ru(ミール)は,その場の状況を映像で確認し判断することができるので,作動する度見に行かなくても,声がけで解決することもできるので、介護する人の作業負担の軽減に役立ちます。
2つ目は,介護現場で使われている見守り支援ロボット「aams(アアムス)」です。
センサーマットで感知された心拍数,呼吸,体動等の情報を,リアルタイムに離れたモニターで確認することができます。授業では,センサーマットの上に写真のような厚いマットを敷いても,感知することができました。
見守り履歴が,表やグラフで一目で分かりやすく表示されます。
aams(アアムス)は,心拍や呼吸がある一定数以上になったり,一定数以下になったりした場合,アラームが鳴るように設定することができるので,高齢者の症状に合わせた見守りができます。
そのほか離床についても設定ができます。授業では,車椅子に設置した場合も体験しました。ベッドや車椅子から落ちた場合もアラームでお知らせしてくれます。
【生徒の感想】
ロボットを利用することで,介護士の負担が楽になったということを聞いて,私がイメージしていたよりも,少し楽なんだなと思いました。今,介護がロボットを利用していると聞いて,体験して,今までよりもさらに興味がわきました。
今までは,常にそばにいたり,ずっと仕事があると思っていたけど,介護ロボットのお陰で,それが軽減できるということを知って,少し興味を持ちました。そして,自分自身のプライバシーも守れるなと思い,さらに興味を持ちました。
ロボット介護機器を初めて見ることができました。ロボットを使用することで,仕事が楽になったり,介護がしやすいように工夫されているんだなと思いました。また,授業を通して,介護の仕事にも興味がわきました。体力や精神的にも大変だと思ったけど,大変なだけではなく,やりがいを感じるんだなと思いました。
自分がもし介護をする立場だったら,とても役立つのではないかと思いました。自分が介護する立場になったら活用したいし,される側になっても活用できたら安心だなと思いました。また,私は,福祉の仕事に興味があったので,さらに興味がわきました。