12月17日(火)3・4時間目,3年生活科「生活と福祉」の授業で,名取西地域包括支援センターから2名の方に来ていただき,「認知症サポーター養成講座」を開講していただきました。
毎年実施している本講座は,地域包括支援センターの方複数人に来ていただき,ロールプレイングをしていただいたり,グループで話し合ったりして実施しておりましたが,今年は,新型コロナウィルス感染予防に配慮し,講話を中心に行われました。
支援センターの方がスクリーンを使って,説明している様子です。認知症や介護の現状について教えていただきました。
認知症の方々がどんなことを考えているのか話し合っているDVD「本人座談会」を視聴しました。
隣の席同士でDVDを見た感想を話し合い,その後,感想を発表してもらいました。
認知症にもいくつかの種類があり,症状が異なることなど,「認知症」について,分かりやすく教えていただきました。
講座修了時に,受講証明として,認知症サポーターのシンボルグッズである「オレンジリング」をいただきました。このリングは,「認知症の人を応援します」という意思を示す「目印」です。
プリントされているのはロバです。「ロバのように急がず,しかし一歩一歩着実に,認知症になっても安心して暮らせるまちづくり」を目指して,オレンジリングには,ロバがプリントされています。
<参加した生徒の感想>
〇最初の認知症のイメージは,悪いことしかない厳酷なイメージしかありませんでしたが,今回の講座を受けて,認知症のイメージが大きく変わりました。
〇認知症の人が,あれほど明るく普通の人と変わりなく話す座談会をみて,認知症は,それほど怖い病気ではなく,偏見がそうさせているんだと感じました。
〇私たちが認知症について悪いイメージをもったまま接すると認知症の方が不安になるのかなと思いました。私たちが周りの環境を整え,認知症について理解することで,良い関係を築いていくことができるんだなと思いました。
〇最初は,認知症の方は全てにおいて周りの人から支えられないと生きていけないものだとばかり思っていましたが,実はそうではなくて,認知症の人たちは全てができないわけではなく,自分でできることだってあるし,自分でやった方が自信もつくし,プラスになるということを知りました。
〇これからもし認知症の人と関わるときには,できることはできるだけ自分でさせて,できないことは,少し手助けをするなど自分でできることを奪わないようにしていきたいと思いました。
〇認知症当事者にもちゃんと考えや感情があって,介護者が当事者に寄り添って行動しないといけないと思いました。
〇認知症の方がいても,今までどおり対応したり,変に気を遣うということをしなくていいということを知りました。また,4人に1人が認知症になってしまうかもしれないので,今回学んだことや大切だと思ったことを忘れずにしておきたいと思いました。
〇認知症になっても絶望や不安,あせりなどを感じずに,認知症になっても,できることを考えてポジティブに明るく笑顔で生きていくことが大切だと分かった。
〇認知症は,周りの人が理解し,その人がその人らしく生きられるように,周りの人がサポートすることが大切なんだと思いました。
〇認知症に対する偏見がなくなりました。認知症は,高齢者しかならないと思っていたけれど,誰がなってもおかしくないということが今日の講座を受けて分かりました。