生活科情報

生活科1年『ロボット介護機器』を用いた体験授業

投稿日時: 2020/09/16 hor-chi

 9月8日(火)3・4時間目1年生活科「家庭総合」の授業で,東北文化学園専門学校,丸木医科器械株式会社,株式会社バイオシルバー,株式会社ジェー・シー・アイの方に来ていただき,授業をしていただきました。宮城県が実施している「介護従事者確保対策事業」の一環で,今年で3回目になります。「ロボット介護機器」を用いた体験授業を通して,本校生徒が福祉分野の職業について理解を深めることを目的として行われました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 講師の方々に自己紹介をしていただいた後,「ロボット介護機器の活用~安全・安楽・安心な福祉現場~」と題して,日本の高齢化率や介護従事者数の推移,介護の仕事,政府によるロボット化の支援等について,ご講話をしていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一つ目は,介護現場で使われている介護・自立支援用サイボーグHAL(ハル)について説明していただきました。

 今回使用したHALは,介護する側と介護される側に対して,介護支援と自立支援の2つの用途で活用できる装着型サイボーグです。介護者が装着することで,介護動作時の腰部負荷や腰痛発生リスクを低減することを目的とした「介護支援用途」と,要介護状態の方が装着することで,弱った足腰などの身体機能の向上を目的とした「自立支援用途」の2つの用途で使用することができます。

 動画による説明を,みんな真剣に聞いていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いよいよ体験です。

HALを装着して重たい荷物を持ち上げる実験をしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 見ているときは,HALの実力を知ることができませんでしたが,実際に装着しアシストスイッチを入れ荷物を持ち上げると,いかに身体的負荷が軽減されているかが分かります。できるだけ多くの生徒に体験してもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  2つ目は,介護現場で使われている見守り支援ロボットaams(アアムス)です。

 センサーマットで感知される心拍数,呼吸,体動等の情報を,リアルタイムに離れたモニターで確認することができます。授業では,センサーマットの上に写真のような厚いマットを敷いても,感知することができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 見守り履歴を表やグラフで,一目で分かりやすく表示されます。

  aams(アアムス)は,心拍や呼吸が,ある一定数以上になったり,一定数以下になったりした場合にアラームの設定ができるので,高齢者の症状に合わせた見守りができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのほか離床についても設定ができます。授業では,車椅子に設置した場合も体験しました。ベッドや車椅子から落ちた場合もアラームでお知らせしてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 授業の最後に,アンケート・感想を記入し,数人に発表してもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【生徒の感想】

 今回,介護について勉強をして,改めて人のお世話をすることの大変さを知ることができました。また,自分の知らなかったことやロボットなどについて,詳しく知ることもできたし,体験することもできたので,とても良い経験になりました。

  今回体験してみて一番驚いたのが,見守り支援ロボットaams(アアムス)のセンサーマットです。ベッドから起き上がるだけでなく,無呼吸になった時でも危険を知らせるプザーがなり,すごいなと思いました。

  介護ロボットについて,今まであまり知らなかったけど,実際に体験している人を見て,体験ロボットは,すごく便利なものだということを知ることができて良かったです。