在校生から受験生へ

在校生から受験生へ

3年2組 農業科 保坂 霞(ほさか かすみ)さんに聞いてみた!

Q1:何故、宮農に入ったの?
 普通高校に行くつもりは初めからありませんでした。何か特色ある学校に入りたいと思っていたんです。そんな理由から、中学3年生の時に宮農の1日体験入学を経験しました。授業では旋盤という機械を使用して鉄の駒を作ったんです。初めての体験で自分の手で作り上げることに感動して「この学校にしよう」と決意しました。
 元々、体を動かすのが好きだっんですが実習が多い方が自分に合っていると感じていました。また、小さいころから動物が大好きっていうのもあると思います。家でも犬を2匹飼っています。学校には牛、豚、鶏を飼育しているのでいつでも動物と触れ合いたいという考えもあったんですね。(笑)

 写真:直撒きの授業中

 

Q2:農業科の作物専攻を選んだ理由は?
 動物が好きだったんで2年生からは畜産を選考しようと思っていましたが、「作物は楽しいよ」っていう先輩の勧めで作物部門を選択しました。
 授業では10品種のお米を作っているので、食べ比べで沢山のお米を食べました。お米の消費拡大の為に授業で「ほや丼」を作って地元企業に商品化したり、大企業の人が来て出前授業をしてくれたり、本当に授業の内容は沢山ありました。小学生と一緒にお米の商品開発もしたりして、自分が教えなきゃいけないんですけど、そんな経験は普通なら味わえなかっただろうなって思いますね。
 先日、私達が育てたお米が「日本一美味しいお米コンテスト」において最優秀賞を受賞したんです。普段、自分たちが取り組んで来たお米が日本1を取れて本当に嬉しかったですね。先生も大喜びでした。今では作物を選んで良かったと心から思っています。

 写真:日本一美味しいお米コンテスト受賞

 

Q3:授業の思い出を教えて?
 初めは重労働で農業をするイメージがありましたが、実際には座学も多くわかりやすかったです。今の農業は機械化が進んでいるので、重労働はなく体験したことの無い授業ばかりでした。
 そんな中で一番の思い出は1年生の時にタマネギを収穫した時のことです。先生に「甘いから生のまま食べてみろ」といわれて取れたてのタマネギを食べてみたけど、実際にはめちゃくちゃ辛かったんです。畑でそのまま野菜を食べることは初めての体験だったので一番の思い出です。(笑)
 農業は寒くても暑くても農作物に合わせて実習を行います。時には雨や雪でもカッパを着て実習することがありますが、そんな経験が今では活きていて、どんなことも諦めず最後まで取り組む力になったと思っています。

 写真:(株)KUBOTAの出前授業の実習

 

Q4:学校生活のことを教えて
 入学式当日にとても注意をしてくる先生もいましたが、時間の経過と共に家の事や悩みも聞いてくれるようになりました。今では怒っていたことも生徒の事を考えてくれているのかなって思えるようになりましたね(笑)。だからこそ、メリハリをつけて「真面目にやるときやる」と「楽しく明るく学ぶ」を徹底するようにしています。
 休み時間や放課後は友達が面白い人ばかりで毎日笑うことができています。それが卒業したら無くなると思うと今からさみしい気持ちでいっぱいです。

写真:高舘小学校へ友達と出前授業

 

Q5:受験を考える中学生へ
 自分の考えをしっかり持っていた方がいいと思います。「入学したらこうしたい」、「学校で何がしたい」とか持ってる人の方が面接は強いと思います。練習を繰り返せば明るく、自信もつくと思うので繰り返し行ってください。
 あと、5教科の勉強は苦手が無いようにしてください。苦手なものほど勉強すれば点数があがるので、好き嫌いをせずに勉強したほうがいいと思います。
 私が3年間ここにいて、宮農とは「楽しむためにはやるべき事を、最後までやり通すことができる人」が来るべきだと思います。何事にも中途半端では楽しむことが出来ません。皆さんが来るのを楽しみにしてます。頑張ってくださいね。

写真:「かのおが便利軒」の取材

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